加熱するとトロリととろけるチーズは、大好きな人も多い食べ物の一つ。おつまみにもピッタリですし、パンに乗せてトーストするだけでごちそうになりますよね。
そんなチーズですが、実はチーズの日という記念日が2つあるのをご存知ですか?その理由をひもとくと、チーズの歴史と写真にまつわる出来事が浮かび上がるんですよ!
そこで、2つあるチーズの日の由来や、写真を撮る時にチーズというのはなぜか?について紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね!
11月11日はチーズの日
2つの団体が制定
チーズの日としてまず上がるのが、11月11日。
これは「日本輸入チーズ普及協会」と「チーズ普及協議会」という2つの団体が、1992年(平成4年)に制定したものです。
「チーズ普及協議会」とは・・・
1973年設立。チーズをはじめとした乳製品を製造しているメーカーが集まって設立した団体です。
「日本輸入チーズ普及協会」とは・・・
1990年設立。輸入チーズを取り扱う多くの会社が集まって設立した団体です。
毎年チーズフェスタのイベントを開催
チーズの日が設立された目的は、もっとチーズのことを知ってもらうため。その一環として毎年11月11日・12日に、「チーズフェスタ」というイベントが上記2つの団体の共催で開催されています。
場所は例年、東京のEBiS303の3Fイベントホールで、入場は無料です(最寄り駅はJR恵比寿駅)。
□EBiS303(東京都渋谷区恵比寿1-20-8 エビススバルビル)
そんなチーズフェスタのイベント内容は、
- チーズ料理のコンステスト
- チーズにまつわるトークショーの開催
- 世界中の美味しいチーズの試食
- 貴重なチーズの販売
・・など。
また、チーズが扱いやすくなる調理器具や、チーズに合うドリンクも販売している点も注目したいですね。
11月11日のチーズの日の由来は?
11月11日をチーズの日としたのは、日本におけるチーズの歴史が深く関係しています。
現在私達が食べているチーズは、ヨーロッパなどで発展した乳製品。しかし古代日本でも「蘇(そ)」という、チーズに似た乳製品が存在していました。
蘇は中国から伝わった食品で、牛乳をひたすら煮詰めたものでした。その味はほんのり牛乳の甘みが感じられるもので、砂糖のない時代の貴重な甘味。当時の牛乳は貴重品だったため、蘇も天皇や貴族など限られた人のみが口にしていました。
蘇に関する最古の記録は、西暦700年の10月に「文武天皇が使いを出して蘇を作らせた」というもの。当時の暦は月の動きをもとにした「太陰暦」で、現在の暦にすると11月。
そこでチーズの日を11月にし、あとは語呂合わせで覚えやすい「11日」がチーズの日に選ばれたというわけです。
6月1日もチーズの日
そして、もう一つのチーズの日は、6月1日。制定されたのは1951年(昭和26年)です。11月11日のチーズの日に比べると、制定日も古く歴史がありますね。
しかし11月11日のチーズの日と比べると、やや知名度が低め。というのも、この記念日を制定したのが、食べるチーズとは関係がない「写真の日制定委員会」というグループだからです。
写真の日制定委員会は、日本写真協会内にあった委員会。その名前のとおり、「写真の日」を決めるために設立された委員会でした。
その写真の日制定委員会は協議の末に、6月1日を「写真の日」と決定。その際にチーズの日も決めようということとなり、6月1日となりました。
6月1日のチーズの日の由来は?
何故6月1日の写真の日が、そのままチーズの日にもなったのか?と疑問に思いますよね。
1951年当時の調査では、日本最初の写真撮影とされたのが1841年6月1日。このことから6月1日が写真の日と制定されました。そして写真撮影といえば、「はい、チーズ!」の掛け声が定番ですね。
ですので、写真とチーズは関係があるとして、チーズの日も6月1日となったというわけです。
なお、実は日本最古の写真撮影は1841年6月1日ではなく、正しくは1857年9月17日ということが後に判明しています。しかし写真の日を制定したあとだったため、現在も6月1日が写真の日、そして「チーズの日」となっています。
写真を撮る時に「チーズ!」というのはなぜ?
チーで笑顔に
写真を撮影する時に、「はい、チーズ!」と言うことが多いですよね?これは被写体を笑顔にするための言葉で、フランスが発祥なんですよ。
フランスはカメラ発祥の地であり、またチーズの消費量が世界一。撮影の際に「チーズ」というと、チーズ好きなフランス人は笑顔となりました。
この掛け声がアメリカにも広がり、撮影者が「Say cheese!(チーズって言って!)」という掛け声に。相手が「cheese!」と返した瞬間に撮影すると、「チー」の部分で口が横に広がり笑顔の写真撮影となりました。
日本では1963年の「雪印チーズ」のCMで、「はいチーズ!」の掛け声として採用しました。ちょうどカメラが一般にも広がる時期と重なっため、「チーズ」の掛け声が広まったんですね。
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チーズの日は2つあり、それぞれにユニークな由来があります。
11月11日のチーズの日は、日本最古のチーズの記録が11月だったことが由来。一方の6月1日は、写真撮影の「はい、チーズ」の掛け声が由来。どちらも素敵な由来なので、チーズをつまみながらの雑談ネタにもピッタリですね。
美味しいチーズはいつ食べてもうれしいもの。どちらの記念日にもたっぷりチーズを味わいませんか?
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