多くの花には花言葉がありますが、そうした花言葉は贈り物をする際に何かと参考になりますよね。中には頂いたお花の花言葉を調べてみると、思わぬ意味があって驚いたという方も多いかもしれません。
そんな素敵な花言葉を持つ花の一つに、青く美しい花が楽しめる「アガパンサス」があります。
アガパンサスは贈り物には最適の花なんですが、どんな花言葉があるのか気になりませんか?
そこで、アガパンサスの花言葉や、どんな花なのかについてご紹介しますので、お花選びの参考にしてくださいね!
アガパンサスの花言葉は
愛の花
アガパンサスの花言葉は、次のものとなります。
- 恋の訪れ
- 恋の季節
- 恋の便り
- ラブレター
- 誠実な愛
- 知的な装い
- 優しい気持ち
アガパンサスという名前は、ギリシャ語の「アガペ(Agape)」と「アンサス(Anthos)」が元になってたもの。
アガペは無限の愛という意味で、神々が人へ与える愛情のこと。見返りなどを求めない無償の愛という意味もあり、キリスト教などにもこの考え方は引き継がれています。
そしてアンサスとは「花」のこと。
そのため、アガペとアンサスを合わせると「愛の花」という意味に。そのためアガパンサスには、愛や恋という花言葉が多くなりました。
またアガペの「無償の愛」から、誠実さや優しさといった花言葉もあるんですよ。
ギリシャ神話のゼウスとイリスから
アガパンサスが「愛の花」と呼ばれるようになったのには、ギリシャ神話も関係しています。
ギリシャ神話における万能の神・ゼウスは、恋多き神という困った側面もありました。
そんなゼウスがある時、虹の女神・イリス(アイリス)に惚れてしまい追いかけ回してしまいます。困ったイリスはゼウスの妻である女神・ヘラに、「ゼウスのいない場所へ逃げたい」と相談。
そこでヘラはイリスに、七色の首飾りを授け神の酒をふりかけました。するとイリスは虹の姿となり、ゼウスから逃れ自由に空を飛べるようになりました。
このとき、酒が地上にこぼれ、そこから咲いたのが、「アガパンサス」でした。
・・・と言う話です。
ただし、このとき咲いた花に関しては、現在では「アイリス(あやめ)の花」ということになっています。
とは言え、本来はアガパンサスの花であり、古代ギリシャでもそのように認識されていたんですね!
アガパンサスとはどんな花?
紫君子蘭
アガパンサス(Agapanthus)はヒガンバナ科アガパンサス属の多年草で、南アフリカ原産の球根から育つ花。ただし分類方法の違いによって、ユリ科・ネギ科とすることもあります。
また別名「アフリカンリリー(African lily)」、日本では「紫君子蘭(ムラサキクンシラン)」とも呼ばれています。
ただ、アガパンサスは君子蘭(クンシラン)とは見た目も印象も違う花。
君子蘭はオレンジ・赤・黄色の花とつややかな葉を持ちますが、アガパンサスは青や白い花が。葉もつややかですが大きくなく、茎がすっと伸びた姿が君子蘭と違った印象となっているんですよ。
梅雨に咲く花
アガパンサスの開花時期は5月~7月にかけてで、日本ではちょうど梅雨の季節。同じように青い花が咲くあじさいとともに、梅雨の季節を彩ってくれます。
丈は1mほどまで伸び、その頂点に小さな花のかたまりが。花をひとつひとつ見ていくとユリに似ていて、爽やかな印象を与えてくれます。
とても育てやすい花
南アフリカ原産のアガパンサスは、暑さに強い特徴があります。また寒さ・病気・虫にも強く、ガーデニング初心者にうってつけの花と言えますね。
育てる際は、水はけがよく日当たりの良い所に植えれば、放置してしまっても開花することが。肥料を少し与えると美しい花が咲きますが、与えなくてもそれなりに育つんです。
また寒さにも強いアガパンサスですが、寒冷地では冬になると地表部分は枯れてしまうことがあります。それでも根や球根は生きているので、春になれば再び芽を出してきちんと育ってくれます。
このように「放置してしまっても毎年育ってくれる」というところは、庭のお花としてピッタリですね。
愛を伝えたいときにピッタリ!
アガパンサスは梅雨時に咲く花ですので、雨がちで憂鬱な季節を彩ってくれます。「愛の花」という名前の通り、花言葉も「恋の季節」といった愛や恋といったもの。
また誠実な愛という意味もあるため、恋愛だけにとどまらず、広く友愛を込めた贈り物にもピッタリですね。
美しい花が咲くアガパンサスはとても丈夫で、ガーデニング初心者におすすめの花。素敵なあの人にピッタリなアガパンサスをプレゼントして、互いの愛を深めませんか?
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