かい日が続くと、おしゃれをして外にお出かけしたくなりますよね。

そんな時のコーデに大活躍するのが、履きやすくて数も揃えやすいスリッポン。最近ではエスパドリーユという靴も良く見かけるようになりましたが、こちらも履きやすくて数が欲しくなる靴。

一見するとエスパドリーユはスリッポンと同じようにも見えますが、どこに違いがあるのでしょうか。

そんな気になる、スリッポンとエスパドリーユの特徴や違いについてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね!

スリッポンとは

紐のない靴

スリッポン

スリッポンは「スリップオン(Slip-on)」が語源の靴で、その意味は「足を滑り込ませる」というもの。靴紐や飾りがない靴のことで、その名の通り足を滑り込ませて履くことができるんです。

スリッポンの特徴は、脱ぎ履きがとても楽なこと。そして紐や飾りがないため、デザインがシンプルであることです。

シンプルと言うと面白みがなさそうに感じますが、素材や色で無限のバリエーションが。そのためコーデに合わせやすく、それでいて靴自体にも個性をもたせることが可能です。

ローファーもスリッポン

スリッポンと言われると、靴紐のないスニーカーといったイメージがあるかも知れません。確かにキャンバス地(帆布)のスリッポンは多く、デザインの類似からスニーカーの一種と思いがち。

しかしスリッポンは「靴紐のない靴」なので、生地やデザインでイメージがガラリと変わります

例えば革で作れば、キレイめコーデにも使えるデザインに。ローファーにも似たイメージになりますが、実はローファーもまた「スリッポン」の扱いとなるんですよ。

 

*こちらはローファースリッポンの商品ですが、これもスリッポンの一つですね。

エスパドリーユとは

バスク・カタルーニャ地方の靴

エスパドリーユ

エスパドリーユEspadrilles)とは、スペインのカタルーニャ地方や、スペインとフランスをまたぐバスク地方などで履かれていた靴のこと。

エスパドリーユという言葉はフランス語なのですが、その語源はカタルーニャ語にあるんです。

バスク地方やカタルーニャ地方には、エスパルドと呼ばれるしなやかで丈夫な繊維がありました。そのエスパルド繊維を靴底に用いた、靴紐のないシンプルな靴が長く愛用されていました。

これが「エスパドリーユ」で、その良さに目をつけた複数のブランドが製品化。それが世界的に広まって、大人気となったんです。

靴底がジュート

エスパドリーユという靴の定義は、靴底が「ジュート」でできていること

もともとは「エスパルド」が使われていましたが、現在は麻の一種であるジュートが使われています。

靴表面の素材はキャンバス・綿が多く、靴底にはゴムが貼られたものが。ジュート部分が直接地面に触れないため、靴底の減りや頑丈さの面でも安心ですね。

そんなエスパドリーユの特徴は、通気性の良さと軽さ。ジュート素材は空気を通しやすいため、足が蒸れにくくなっています。

またジュートは軽くて丈夫でありながら柔らかいため、足に負担がかかりにくいんですよ。

スリッポンタイプやサンダルタイプも

エスパドリーユのデザインは、スリッポンに似た靴底がフラットなものが主流。靴紐がなければ「スリッポン」の扱いにもなり、「スリッポンタイプのエスパドリーユ」も存在します。

 

スリッポンとエスパドリーユの違いは

最後に、スリッポンとエスパドリーユの違いを簡単にまとめました。

特徴
スリッポン
  • 「足を滑り込ませる」という意味がある、靴紐や飾りのない靴の総称。
  • 履きやすく、シンプルなデザインで種類も豊富。
  • 革靴「ローファー」も、スリッポンの一種となる。
エスパドリーユ
  • 元はバスク地方・カタルーニャ地方で履かれていたエスパルド繊維でつくられた靴。
  • 現在は、靴底がジュートであることがエスパドリーユの条件。
  • デザインは自由で、靴紐がなければスリッポンの扱いにもなる
  • サンダルタイプもあり、特にウェッジソールタイプが人気。

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スリッポンとエスパドリーユは似ているようで違う

履きやすさと多彩なデザインで人気のスリッポンは、何足でも集めたくなる靴。またエスパドリーユも軽くて履きやすいため、一足は持ちたいですよね。

その違いを一言でいうと、

  • スリッポンは靴紐がない靴の総称
  • エスパドリーユは靴底がジュートでできた靴

のこと。そのため「スリッポンのエスパドリーユ」や、「サンダルのエスパドリーユ」もあるんですね。

似ているようで意外と違うスリッポンとエスパドリーユ、どちらも集めてコーデに加えませんか?