
日本語には同じような意味を持ち、しかも同じ音でも漢字が違う言葉がたくさんあります。そのため文章を書いている時に、どれを使えばよいのか悩むこともあるのではないでしょうか。
そんな言葉の一つに「みる」という言葉が。日常的に使うことが多い言葉ですが、漢字では主に「見る」「観る」といった違いがありますね。
どちらも同じ意味のように思いますが、どう違うのでしょうか?また映画やテレビを見るときはどっちなんでしょう?
そんな、「見る」と「観る」、それぞれの意味や違いと、使い分け方について紹介します。
「見る」と「観る」の違い
「見る」とは?
「見る」は常用漢字で、小学1年生で習う80の漢字の一つです。その意味はとても多く、主なものは次の通り。
- 目や視覚によって、色・形・様子などをとらえる。
- 物事や風景などがある場所まで行き、目や視界におさめる。
- 目や視界でとらえた、物事や文字・図形などを理解する。
- 物事を判断するために、その状態を調べ判断する。
他にも様々な意味がありますが、いずれも「目または視覚として物事をとらえている」ことを指す言葉。その上でこれが何なのかを判断したり、認識して理解するなどしているんです。

「観る」とは?
「観る」は常用漢字で小学4年生で習いますが、「みる」という読み方では習いません。というのも「みる」という読み方は「常用外表記」にあたり、学校では教えない読み方となるからです。
学校で教える漢字は、
- 常用漢字
- 常用漢字の読み方として登録されているもの
だけです。
そのため「観る(みる)」が一般的な読み方であっても、常用漢字としての読み方でないので、習わないということなんですね。(ちなみに、小学4年生で習う読みは「観(かん)」になります)
また基本的に常用漢字だけを使う新聞・公文書でも、「観る」は使わない表現です。
とは言え、「観る(みる)」の漢字や読み自体は間違いではないので、日常的に使うのは問題ありませんよ。
そんな「観る」には、次の意味があります。
- 物事をしっかりと、目や視覚によってとらえる。見物する。
- 物事や風景などがある場所まで行き、目や視覚でしっかりととらえる。
- 芝居やスポーツなどを鑑賞する。
特にしっかりと物事を目で追っている場合、「観る」という使い方をします。
「見る」と「観る」の使い分け方は?
迷ったら「見る」で!
「見る」と「観る」の使い分けに迷った場合は、「見る」を使えばまず間違いありません。
「見る」には視覚で物事をとらえるという意味があり、「みる」事に対して広くカバーしています。そのため「みる」という状況全般で、使うことができる便利な言葉なんです。
一方の「観る」は「しっかり目でとらえる」という意味があり、意識して目で捉えている時に使う言葉。なんとなく目に入った程度では、「観る」とは言えません。
「みている」状況がどうなのかわからない場合は、「見る」とすれば大丈夫。特に集中して「みている」のであれば、「観る」とすればより的確ですね。
映画やテレビは?

- 映画館で映画を「みる」
- 8時からのTVドラマを「みる」
- スマホを操作しながらテレビのドラマを「みる」
上記のような、映画やテレビを「みる」場合はどちらを使えばよいのでしょうか?
これは映画やテレビに対し、「自分がどうしているのか」で使い分けると簡単です。
映画の場合、映画館まで足を運ぶのは映画を「みたい」から。目的は映画であり、そのことだけに集中してますよね?そして上映が始まれば、よほどのことがない限りスクリーンに集中することとなります。
これは「映画をしっかり目でとらえる」状況ですので、「観る」とするとピッタリです。
ドラマの場合も同様で、その作品を最初から最後までしっかり目でとらえたい。そう思っているのであれば、「観る」とするのが最適です。
ただし、
- スマホを使いながらテレビを「みる」場合
- なんとなくテレビをつけて「みていた」場合
- 恋人とのデートがメインで、映画を「みる」のは目的ではなかった場合
こういった場合は、映画やテレビに集中していなかったり、メインの動作とは言えないことも。特にしっかり見ようと意識していないのであれば、「見る」を使ったほうがより適切です。
状況に応じて「みる」を使い分けよう
「みる」という言葉に当てはまる漢字は、「見る」と「観る」以外にも数多く、その使い分けに悩む方も多いかと思います。特に「見る」と「観る」はよく使う言葉のため、特に悩みがち。
「見る」は広い意味があるので、迷った時は「見る」とすれば大丈夫。映画・テレビ・演劇・スポーツなどに集中しているのであれば、「観る」を使うとピッタリですね。
よく使う「みる」という言葉を、「見る」と「観る」で使い分けて的確に表現してみませんか?
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