決意を新たに

「あなたの座右の銘は?」と聞かれた時に、四字熟語が言えるようになると格好良いと思いませんか?

四字熟語は格好良いだけではなく、実際の生活にも役立つ意味を兼ね備えているもの。そんな四字熟語の一つに、「捲土重来」があります。

漢字も難しく少し分かりづらい四字熟語ですが、どんな意味があるのか気になりませんか?

そんな捲土重来の意味や言葉の由来、使い方を紹介するのでぜひ参考にしてくださいね!

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捲土重来の意味は?

もう一度・・

捲土重来は、「けんどじゅうらい」または「けんどちょうらい」と読む四字熟語です。「捲土」を「巻土」とし、「巻土重来」と書くこともあります。

捲土(巻土)とは、砂煙や土埃が巻き上がるほどの勢いと言う意味。重来とは、再びやってくると言う意味の言葉。

これらを合わせると、「土煙を起こす勢いで再びやってくる」と言う意味となります。

そこから転じて、
「一度失敗したり陥落したものが、再び勢いを盛り返す、再起を図る」
と言う意味となるんですね。

勢いを取り戻す様子はゆっくりではなく、土煙が発生すると例えられるほどのもの。そのためびっくりするほどのスピードで復活したり、再び活躍した時に使われます。

土煙を起こす勢い

捲土重来の由来は?

古い中国の詩

捲土重来という言葉は、中国の詩人「杜牧」(803~853年)が書いた詩「題烏江亭」が元になっています。

杜牧は晩唐期の詩人で、わかりやすくかつ豪快な詩を読むのを得意としていました。

「題烏江亭」は、古代中国の英雄・項羽が劉邦に敗れた事を悼んで、杜牧が読んだ七言絶句の詩。

その題烏江亭の内容は、次の通りです。

勝敗兵家事不期
包羞忍耻是男児
江東子弟多才俊
捲土重来未可知

復活を誓う

この詩の意味は、次の通りとなります。

  • 勝敗兵家事不期
  • (読み下し文)勝敗は兵家も事期せず
    (現代訳)戦争における勝敗は、兵法家でも予想することはできない。

  • 包羞忍耻是男児
  • (読み下し文)羞を包み恥を忍ぶはこれ男児
    (現代訳)この恥ずかしさを耐え忍んでこそ、男というものである。

  • 江東子弟多才俊
  • (読み下し文)江東の子弟才俊多し
    (現代訳)江東(項羽の故郷)には、優れた若者も多くいる。

  • 捲土重来未可知
  • (読み下し文)捲土重来も未だ知るべからず
    (現代訳)もし土煙を起こす勢いで再起していたら、再び天下を取る戦いもできたかも知れないのに。

項羽と劉邦について

項羽は「楚」と言う国の武将で、負け知らずの英雄。一方の劉邦は後に「漢」を興すことになる人物。戦下手とも言われていましたが、不思議なほど人望に恵まれた人でした。

この二人が天下を争う戦いでぶつかり、負け知らずだった項羽が敗戦し自害。その結果、劉邦は皇帝となり、劉邦が率いた「漢」が中国全土を統一することになりました。

項羽と劉邦はそれぞれ優れた点がありましたが、武将という面では項羽が一枚上手。その項羽がたった一度の敗戦で戦死したことで、もしも…という思いがこの詩に。

きっとその勢いは凄まじいものだったのではと、詩で表現しているんですよ。

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捲土重来の使い方は?

捲土重来を期す

捲土重来は、あまりうまくいっていない、あるいは失敗してしまった後に使われます。

例えば、スポーツの大きな大会で、思うような成績が残せなかった時に。あるいは特に目立つ活躍をしてないが、そんな状態から脱出したい時。そういった状況において、捲土重来は使われます。

  1. 今年の成績は最悪だったので、来年は捲土重来の年としたい。
  2. 捲土重来を期すとのことでしたので、あの男はやってくれるかもしれない。

1番目の例では、来年は昨年のような不甲斐ない成績を残さないという宣言に。2番目の例では、「より良い状態を目指そうとする男がいるので、注目したい」と言っているんです。

捲土重来を期す

ちなみに「捲土重来を期す」の期す・期するとは、心に誓う・約束する・決意するという意味が。捲土重来と組み合わせることで、「再起を測ることを決意する、心に誓う」という意味となります。

座右の銘として

履歴書や自己紹介などに、座右の銘を書いたことはありませんか?

座右の銘はその人の目標や、戒めとするための言葉。その座右の銘を捲土重来とすることで、より高い場所を目指す意思を持つことができます。また「捲土重来」が座右の銘だということを他人が知ると、「このひとは現状では満足しない向上心のある人だ」と認識してもらえることも。

もし座右の銘にする言葉に迷ったら、より高いところを目指す「捲土重来」はおすすめですよ!

より上へ、勢い良く

【関連記事】

土重来(巻土重来)には、再び活躍する・再起を図るという意味があります。

捲土には砂埃や土煙という意味があるため、その勢いはとても激しいもの。現状に満足できない人や失敗してしまった人が、再び活躍する意思が込められた言葉となるんですよ。

座右の銘としても使いやすく、人生に置ける指針としても力強い言葉となる捲土重来。現状に満足せずより高いところを目指したいなら、ぜひこの言葉を活用したいですね!