5月下旬から7月にかけて、しとしとと降り続ける梅雨は少し困った季節。しかし農作元の育成には欠かせない雨ですし、この季節を楽しむ心構えも必要です。

そんな梅雨で使われる言葉の一つとしてあげられるのが、「入梅」というもの。

また、入梅に関連して「入梅いわし」と言う言葉も聞くことがありますが、どういうものか気になりませんか?

そこで、
・入梅の意味
・2018年の入梅
・入梅いわしとは?
・入梅の候の時期や言葉の使い方
について順に紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね!

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入梅の意味

雑節の一つ

雨に打たれる葉っぱ

入梅(にゅうばい)と言う言葉には、二つの意味があります。

その一つは暦の上で使われる言葉で、「雑節」の一つに数えられるものです。

雑節とは季節の移り変わりを把握するために、二十四節気を補う形でつけられたもの。二十四節気とは一年を24等分して名称を付けたものですが、その二十四節気を補うのが雑節です。有名な節分や八十八夜も雑節なんですね。

入梅はこの雑節の一つなんです。その意味は「梅の実が熟して、梅雨が始まるころ」というもの。昔の農家は入梅を田植えの目安として使っていたため、重要な日だったんですね。

ただし雑節の入梅は、暦の上での梅雨入りを表すもの。そのため暦の上では梅雨入りとなっても、実際の天候は梅雨入り前の事もあります。

梅雨入り

一方で実際に梅雨入りすることも、「入梅」と表現します。

これは梅雨入りの漢語表現にあたるもので、気象庁から発表があった時点で「入梅」に。「梅雨入り」と言う表現が一般的にはよく使われますが、関東の一部地域などでは梅雨の季節全体を「入梅」と表現します。

ちなみに梅雨明けの事を「出梅(しゅつばい)」と言いますが、こちらはあまり使われませんね。

2018年の入梅はいつ?

梅雨入りを確認

かつて入梅は、二十四節気の一つ「芒種」から数えて最初の「壬(みずのえ)」の日としていました。

「壬」とは10日周期でめぐる暦「十干」で使われる言葉で、この場合ですと6月10日の前後。ただしその範囲は10日程度とかなり広く、あまり精密ではありませんでした。

現在の入梅は、「太陽黄経(たいようこうけい)が80度となった日」が該当。この場合は、6月11日前後となります。

2018年は6月11日(月)が入梅となりますね。

ちなみに、太陽黄経とは、地球を中心に天体が回っているとする暦や占いでの考え方。この中で黄経は、1年かけて太陽が十二星座の間を一周する道の事を言います。

この時、春分の日の時にあった太陽の位置を、黄経0度に設定。一年かけて黄経を移動する中で、ちょうど80度の位置に達した日が入梅となるんですね。

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入梅いわしとは?

イワシの旬

入梅に関連して良く聞かれる言葉の一つに、「入梅いわし」というものがあります。

6月頃の鮮魚売り場で、「入梅イワシ、入荷しました!」と言う表示を見たことがあるかもしれませんね。

入梅いわしはイワシの品種名ではなく、梅雨の時期に取れるイワシ全般を指す言葉。イワシはこの時期が旬で、脂が乗って特に美味しくなります。

いわしの大群

ちなみに千葉県銚子市では、例年6月中旬から7月にかけて「銚子うめぇもん入梅いわし祭」(ちょうし うめぇもん にゅうばい いわしまつり)が開催されます。新鮮なイワシの漬け丼や天ぷら、つみれ汁などが味わえるんですよ。

□銚子「うめぇもん入梅いわし祭 2017」開催!

*こちらは2017年度制作のCMですが、ボリューム満点で美味しそうですね!

入梅の候の時期や言葉の使い方は?

梅雨入りしてから

雑節の入梅は、季節の挨拶としても使われます。特に手紙での挨拶では、季節感が出せて便利ですね。

挨拶文として使う「入梅の候(にゅうばいのこう)」は、入梅の季節である6月に使うのが最適。ただし実際に梅雨入り後に使う言葉なので、6月でも梅雨入り前・梅雨明け後には使用しません

また梅雨入りが早まった5月や、梅雨入りが遅れた7月の挨拶には使わないほうが無難です。さらに梅雨のない北海道への手紙には、入梅の候を使わないようにしましょう。

【関連記事】
北海道には梅雨が無いって本当?蝦夷梅雨の時期はいつ?

入梅の候の使い方は

梅雨に咲くあじさい

手紙の挨拶文などで入梅の候や入梅を使う場合、次のように使うのが最適です。

入梅の候、貴社ますます清祥のこととお慶び申し上げます。

ビジネス文章のテンプレートとして使えますね。

入梅の候、不安定な天候が続きますが、皆様変わりなくお過ごしでしょうか?

少しやわらかい表現です。目上の方への改まった手紙として使えます。

入梅の季節となり、天気予報に一喜一憂しております。

友人への手紙で季節感を出すのにぴったりです。

しばらくは雨の季節を楽しもう!

【関連記事】
梅雨入り・梅雨明けの平均時期はいつ頃?

は暦の上での梅雨入りを表す言葉で、農作業の目安として活用されてきました。

6月11日前後が入梅となり、実際この時期には梅雨入りしている地方も多いのでは。気象での梅雨入りも「入梅」と表現しますし、季節の挨拶にも使われる言葉。

梅雨入りするとじめっとした日々が続きますが、イワシが旬を迎えて美味しく味わえるなどうれしいことも。梅雨が明ければ夏ももうすぐなので、しばらくは雨の季節を楽しみましょう!