の季節になると行きたくなるのが、全国各地にある桜の名所。その中には様々な歴史を重ねた名所もあり、その由来も含めてお花見を楽しみたくなりますね。

そんな桜の名所の一つに、東京都北区にある「飛鳥山公園」(あすかやまこうえん)があります。東京都民にとって身近な場所の一つかも知れませんが、実はお花見に関わる由緒ある場所なんですよ!

そこで、

  • 飛鳥山公園の桜の特徴や見どころ
  • 2024年の開花時期や見頃
  • アクセス情報

…を紹介します。ぜひ参考にしてくださいね!

飛鳥山公園の桜の特徴や見どころ

徳川吉宗が整備した公園

きれいな桜の木

飛鳥山公園(あすかやまこうえん)は東京都北区にあり、明治6年(1873年)に日本最初の「公園」に指定された場所の一つ。その歴史はさらに古く、江戸時代の8代将軍・徳川吉宗が深く関わっています。

お花見の習慣は江戸時代になると一般にも広まりましたが、楽しめる場所がほとんどありませんでした。そのため数少ない花見の名所は混雑し、また治安悪化の原因にもなったんです。

そこで徳川吉宗は庶民が安心して楽しめるお花見の場を作ろうと、飛鳥山周辺を整備。これが飛鳥山公園の始まりです。

完成後には、将軍「徳川吉宗」もお花見を楽しんだという逸話もあるんですよ!

頂上から見下ろす絶景

飛鳥山公園の特徴は、「山」があること

飛鳥山と名前にありますが、正式には「山」と認められていません。しかし丘陵があってモノレールや徒歩で登ることができ、頂上から見る満開の桜は絶景の一言!

園内には染井吉野(ソメイヨシノ)や寒緋桜(カンヒザクラ)など約600本の桜があり、その中には徳川吉宗の時代からある桜もあります。枝ぶりも見事な桜も多く、ピンク色に染まる光景が楽しめるんですよ!

□東京 北区 飛鳥山公園の桜
https://youtu.be/N8ug5KVuRr8

*家族連れも多く、のんびりと花見を楽しんでいますね。

ライトアップやイベントは?

飛鳥山公園では、桜の開花時期に合わせて例年ライトアップが行われています。

例年通りですと、開催日程は3月下旬から4月上旬にかけて。点灯時間は17:30~21:00で行われ、夜桜を楽しもうと多くの人でにぎわいます。

またライトアップ期間中の土日には、例年「北区さくら SA*KASO まつり」が開催されています。

地元の商店街などを中心に30軒近い屋台も出るため、花より団子の人も大満足。また沖縄の太鼓「エイサー」や、和太鼓・日本舞踊などのイベントも例年行われて大人気となっています。

2024年の開催日程は3月30日(土)3月31日(日)10時~16時の2日間が予想されますね。

□炎舞太鼓/さくらエイサー2018/飛鳥山公園

*迫力あるエイサーの太鼓と演舞が楽しめます!

飛鳥山公園の桜の開花時期や見頃は?

桜の開花予想は?

桜の花一輪

2024年(令和6年)の東京地方の長期予報によれば、やや高い気温が推移しており今年は暖冬傾向です。とは言え寒い日も多くあるため、休眠打破も進むとみられ、ほぼ平年並みかやや早い開花になりそうです。

桜の開花は3月21日頃になるのではないでしょうか。

桜の見頃時期は?

飛鳥山周辺の桜は早咲きの寒緋桜(カンヒザクラ)があり、例年通りですと3月中旬頃より開花します。

【関連記事】
早咲きの桜、寒緋桜(カンヒザクラ)の花言葉と様々な別名について

またソメイヨシノは3月下旬頃に開花し、カンヒサクラの満開時期と重なって美しい景色が見られます。

今年は開花が平年通りか少し早くくることを考えると、桜の見頃は3月24日、25日頃と見込まれます。ライトアップもこの時期に開催となりそうですね。

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飛鳥山公園へのアクセス情報

基本情報

飛鳥山公園の基本情報は次の通りです。

  • 住所:東京都北区王子1-1-3
  • 開園時間:終日開放(一部閉鎖区域あり)
  • 入園料:無料
  • 問い合わせ先:03-3908-9275

公共交通機関でのアクセス

飛鳥山公園には駐車場がありますが、普通車の収容台数が21台とかなり少なめ。休日はかなりの混雑が予想されるため、できるだけ公共交通機関で来場しましょう。

公共交通機関を利用する場合、JR京浜東北線・東京メトロ南北線・都電荒川線の利用が便利です。

    • 京浜東北線を利用の場合は

「王子駅」南口・中央口を下車し徒歩3分。

    • 東京メトロ南北線を利用の場合は

「王子駅」で下車し徒歩5分。

    • 都電荒川線を利用の場合は

「飛鳥山駅」で下車し徒歩3分

で到着します。

王子駅からも飛鳥山駅からも近くてとても便利ですね。

桜花見に来たバスの団体

由緒ある桜の名所「飛鳥山公園」

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鳥山公園は徳川吉宗の命により、江戸庶民の花見のために作られました。そのため私達が楽しめる桜は、江戸時代の人たちも同じように楽しんでいたんです!

イベント中や休日には混雑しますが、平日は比較的ゆったりとお花見もできる飛鳥山公園。散策も素敵ですし、レジャーシートを敷いてじっくり楽しめるのもうれしいですね。

江戸時代から続く歴史を感じつつお花見を楽しむなら、ぜひ飛鳥山公園へ出かけませんか?