煮物のレシピを見ていると、調理手順に「落し蓋をして煮る」と書いていることがあります。
美味しい料理に仕上がるなら、きちんと手順に従いたいもの。しかし落し蓋がなくても煮物を作ることはできそうですが、なぜ必要なのでしょうか。
また落し蓋が手元にない場合は、代用できるものがあるといいですよね。
そこで、
・落し蓋を使う意味や役割
・落し蓋がないときの代用品は?
…についてご紹介しますので、ぜひ料理をつくる時の参考にしてくださいね。
落し蓋を使う意味や役割とは
落し蓋とは?
落し蓋とは、煮物を作る際に、煮汁と具材の上に乗せる蓋のことを言います。
落し蓋には、
- 木製
- シリコン製
- ステンレス製
などがあり、それぞれ使いやすさに違いがあります、
木製とシリコン製は、鍋の大きさに合わせて購入する必要があります。
ステンレス製は伸縮自在なものが多く、一つあると複数の鍋に対応が可能です。
扱いやすさなら木製やシリコン製を、使いやすさならステンレス製を選ぶ人が多いですね。
□落し蓋のブタを眺める動画 煮物の音を楽しむ動画
https://youtu.be/CE-C-IX7pzo
*シリコン製の落し蓋は、ユニークな形の物が多いので作るのが楽しくなりますよ!
煮崩れ防止に
落し蓋を使う意味としてあげられる、第一のメリットと言えば、煮崩れ防止があります。
例えば、大根を煮た時に、形が崩れてしまったことがありませんか?
これは煮汁が沸騰する際に具材が揺れてしまい、周囲にぶつかって崩れてしまうからです。
しかし具材の上に落し蓋を置くことで、具材が動きにくい状況に。その結果、具材が周囲にぶつからず、煮崩れを防ぐことが可能となります。
より味がしみやすく
第二のメリットとしては、少ない煮汁でより味がしみやすくなることがあげられます。
落し蓋を具材の上に置くと、沸騰した時にはねた煮汁が落し蓋と具材の間に。すると具材の上に煮汁が行き届き、全方向から味が染み込みやすくなるんですよ。
また、落し蓋がない場合、具材の上まで煮汁が必要に。しかし落し蓋があることで、具材の6~7割程度の煮汁でしっかり煮ることが可能となります。
時短になる
第三のメリットとして、時短が挙げられます。
落し蓋を使って少なめの調味料で煮ることができれば、当然沸騰までの時間も短くなります。
更に味がしみるのが早くなれば、更に煮込む時間も短縮可能。コンロを煮物で独占しなくて済むので、他の料理も同時に作れて総合的な時短にもつながるんですね!
落し蓋がないときの代用品は?
アルミホイル
落し蓋が無かったり鍋のサイズと合わない時には、いくつかの代用品で落し蓋を作ることが可能です。
まずはおにぎりなどを包む、アルミホイルが落とし蓋の代用として使用可能。
作り方も簡単で、鍋の直径に合わせてアルミホイルを切って中心部に穴を開けるだけ。あとは具材の上に乗せて、煮物を作りましょう。
アルミホイルのメリットは、使い捨てなので汚れが気にならないこと。またどの家庭にもあるものなので、普段煮物を作らないなら落し蓋を常備しなくても良い点もあげられます。
一方でデメリットとしては、アルミホイルが軽い事。具材がやや動きやすく、食材によっては煮崩れてしまうこともあります。
クッキングシート
揚げ物の下に敷いたり、クッキーを焼く時に敷いて使うクッキングシートも落し蓋として代用可能。
作り方はアルミホイルと同様に、鍋の大きさに合わせて切って中心部に穴を開けるだけです。
クッキングシートのメリットは、シートに具材がくっつきにくいこと。特に煮魚などの具材がくっつきやすい煮物では、クッキングシートが大活躍してくれます。
デメリットとしては、アルミホイル同様にやや軽いこと。またお菓子作りをしない家庭には、クッキングシートがない事も多い点があげられます。
キッチンペーパー
水や油をよく吸い取るキッチンペーパーも、落し蓋として使うことが可能です。
キッチンペーパーに関しては、中心部に穴を開けずに、そのまま鍋の大きさに合わせて落し蓋としましょう。
キッチンペーパーのメリットは、アク取りが楽になること。キッチンペーパーがアクを含んだ水分を吸い取ってくれるので、そのまま取り替えるだけでアク取りが完了します。
新しいキッチンペーパーで落し蓋をすれば、アクが戻ることなく煮物を作ることが可能なんですね。また水分を含みやすいため重みがあり、煮崩れしにくいメリットもあります。
一方で薄手のタイプは破れやすく、破片が料理に混ざる可能性も。不安なら厚手のものを二重にするか、不織布タイプのキッチンペーパーを使うと安心ですね。
一つは欲しい、落し蓋
煮物は味が染みなかったり煮崩れたりと、難しいイメージがありませんか?
しかし作り方を守ればしっかりと味が染みますし、多少の煮崩れも味には影響しないんですよ。
そんな煮物をより美味しくしてくれるのが、落し蓋なんです。できれば家庭に一つあると便利な調理グッズですね。
ただ無い場合は、身近なもので代用することも可能です。
便利な「落し蓋」を上手に活用して美味しい煮物料理を作りましょう!
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