
冷え性の人にとって、冬は体調を崩しやすくなる季節。そうでない人も、突然の寒さで芯から体が冷えたりすると、体調不良になることはよくあります。
その中でも特につらいのが、体が冷えた後にやってくることがある吐き気や腹痛。
体が冷えるとどうして吐き気や腹痛がおこるのでしょうか?その原因や症状が出たときの対処について知っておきたいものですね。
そこで、
・冷えから来る吐き気や腹痛とは?
・吐き気や腹痛が起きた時の対処方法
について順番にご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
冷えからくる吐き気と腹痛とは
だんだん吐き気や腹痛があらわれる
寒い環境・気温の低い環境で過ごしていると、いつの間にか体温が下がっていることがあります。体が冷えているという自覚があればよいのですが、中には自覚がないままということも。
そんな状態がしばらく続くと、体調不良になることがあります。
人によっては、気持ち悪くなったり、実際に吐いてしまうことも。同時に頭や体全体がとても重く感じたり、腹痛が発生することもあります。
冷えている自覚がない人の場合、突然の体調不良に戸惑ってしまうこともよくあるんですね。

なぜ吐き気や腹痛が起こるのか
冷えが原因で起こる吐き気や腹痛の原因は、ずばり「冷えているから」です。
人間の体温は、全身に流れる血液によって保たれています。ですが、血流の流れがスムーズでないと、指先や足先まで温かい血液が思うように届きません。
これが冷え性の原因になるものですが、寒さなどで体が冷えると、血流の悪さから、いつまでも手先や足先などが冷たいままになってしまいます。
また血液には栄養を運びつつ、その部分に溜まった老廃物を受け取る役目も。そのため血流が滞ると、その部分に栄養が届かないばかりか疲労も蓄積してしまいます。
更に脳への血流が滞ると、自律神経のバランスが崩れてしまうことが。自律神経には内臓の動きといった、自分の意志では動かせない部分を司る神経が含まれています。
冷えから血流が悪くなると、そうした自律神経のバランスが崩れることにもなり、体全体が重く感じたり吐き気があらわれたりするわけですね。
吐き気と腹痛がしたときの対処方法は
最優先は「温める」
体が冷えていることが不調の原因だと判明したら、まずは、体を温めることを最優先します。
できるだけ室温を上げ、服も保温性の高いものに着替えましょう。
ひざ掛けや毛布などがあれば、肩からかけるだけでもある程度の保温効果が。また靴下を履いていないなら必ず着用し、なるべく肌が出る部分を減らします。
もし使い捨てカイロがあれば、おへその上とおしりの「仙骨」の部分に1枚ずつ貼るのも効果的ですね。
使い捨てカイロを使う場合、肌に直接貼ると低温やけどの危険が。必ず衣服の上から貼るようにして、低温やけどにならないように注意しましょう。
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白湯やミルクで内側から温める
温かい衣服に着替えても、すぐに体は温まりません。そのため温かい飲み物で、体の内側から温めるのも効果的です。
吐き気や腹痛があるときは、沸騰したお湯を少し冷ました「白湯」がおすすめ。ゆっくり飲むことで胃が温まり、ここから体全体に温かい血液がめぐります。
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吐き気がそれほどでないなら、ホットミルクも体が温まりますよ。
生姜入りのドリンクも体が温まりますが、吐き気がある時に砂糖入りの飲み物は避けたほうが無難。またコーヒーや緑茶なども、体が冷えやすくなるのでおすすめ出来ません。
吐き気があまりにひどい場合は、無理に飲まなくても大丈夫。外側から体を温めることを優先して、落ちついたら飲むようにしましょう。
足湯で温まる

お風呂に入れる状態であれば、ゆっくり湯船に浸かるのも効果的。ただし吐気や腹痛がひどいときは、無理に入ると悪化することもあるので無理は禁物です。
お風呂に入るのが難しそうならば、足湯で暖まる方法があります。
手順は簡単で、足首が入る程度の深さの容器に少し熱めのお湯を入れて足をつけるだけ。15分ほど続けることで、次第に体全体がポカポカしてきますよ。
もし途中でお湯がぬるいと感じたら、熱めのお湯を追加しましょう。膝など他の部分は冷えないように、ひざ掛けなどを活用すると良いですね!
普段から温かく暮らそう
寒さが原因で吐き気や腹痛の症状が出たときは、まずはしっかりと体を温めるようにしましょう。
ただし吐き気や腹痛は、他に隠れた原因もあるかもしれません。冷えが原因だからと過信せず、少しでもおかしいと感じたら病院で診察を受ける事をおすすめします。
体の冷えは体全体の不調の原因ともなるため、普段から意識して温かく過ごす事も大切。特に気温が突然下がった時などは急激に体が冷えることもあるので、気をつけたいですね。
冬こそ体力をしっかりつけて、体温を下げないように心がけましょう!
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