
親族や友人・職場関係者が入院した場合、まず思うのが一日でも早い回復を願うこと。次にお見舞いへ行って、本人を励ましたいという気持ちではないでしょうか。
もしお見舞いへ行くのであれば、お見舞金を持参する方も多いですよね。しかし、包む金額や包み方など、どうすれば良いのか気になりませんか?
そこで、
- お見舞金の相場
- お見舞金の包み方や渡し方
について順に紹介していきますので、ぜひ覚えてくださいね!
入院の見舞金の相場は?
相手によって相場は違う
お見舞いに行く時に包むお金ですが、相手との関係によって異なってきます。

身内や親族の場合
親族の場合、中にはお見舞金を受け取ってくれないことも考えられます。また逆に親しい親戚だからこそ助け合うという理由で、伝統的に大きい金額を包む習慣もあります。
地域の事情によっては相場と大きく異なることもあるため、必ず年長者に聞いて確認しておきましょう。
友人や知人の場合
友人や知人の場合、入院中の生活の手助けとなりつつ、本人に負担を感じさせない金額が最適です。
もしお金のやり取りが負担になりそうなら、同程度の金額の手土産を渡すという方法もありますね。あるいは病室で使うテレビカードや、コンビニなどのプリペイドカードを渡すのもアリです。
ちなみに友人間で取りまとめる場合は、一人3000円程度が良いでしょう。
職場関係者は
職場関係者の場合、会社によっては部署内でまとめることも良くあります。まずは職場で確認し、方針に従うようにしましょう。
職場の部署でまとめた上で見舞金を出す場合は、個人で改めて見舞金を渡す必要はありません。
ちなみに目上の方にお金を渡すのは、失礼に当たるという考え方もあります。職場の場合は職場の規定に従い、親族の場合も事前に相談した上で、渡すかどうかを決めるようにするといいですね。
縁起の悪い数字に注意
お金を包む際には、数字にも注意が必要です。というのも、数字にはゴロ合わせで、縁起が悪いとされる数字があるからです。
良く知られているが「4」の数字。「4」は読み方から「し=死」に繋がるとされています。
他には、「6」や「9」には「く」という音が含まれるため、「く=苦=苦しむ」と連想されます。更に「13」は西洋で死の数字と言われているため、縁起が悪いとされています。
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特に職場や友人で集金した場合は、合計金額が「4・6・9・13」とならないように注意したいですね。
見舞金の包み方や渡し方
無地の白封筒が無難
お見舞金を包む袋ですが、「白い無地の封筒」を使うのが無難で問題がありません。ただし内袋を使用すると、袋が二重となり「繰り返し」の意味になるので避けましょう。
また紅白の水引きが印刷されたご祝儀も、お見舞金を包む封筒として使用できます。ただしご祝儀袋を使う際は、次の点で注意が必要です。
- 熨斗は「のし」と読むことから「伸びる」に繋がり、入院や病気が長引くに連想される。
- 蝶結びの水引きは、何度でも結べることから「入院を繰り返す」と連想される。
- 紅白の熨斗袋はお祝い事のイメージが強く、喜ばしいことではないため入院向けとは言いにくい。
- 白黒の熨斗袋はお葬式などの不祝儀用なので、絶対に使用してはいけない。
ちなみにマナーの上では、紅白の水引は問題ありません。もし水引が印刷された袋を使う場合は、蝶結びではなく結切り(むすびきり)となったものを選びましょう。

新札を入れてはいけない
結婚式などに包むお金は、折りぐせのついていない新札が良いとされています。しかしお見舞金に新札を使うと、「事前に準備していた」という意味となるのでNGです。
程々にきれいな、折りぐせのある普通の紙幣を包みましょう。
表書きはどうする?
お見舞金を入れる封筒の表書きですが、水引が入るラインより上部の中央に「御見舞」または「御伺」と記入しましょう。
そして下段中央に自分の氏名を、フルネームで記入します。
氏名に関しては表に書かず、裏側左に記入しても構いません。
夫婦連名の場合は、夫を右側にフルネーム・妻は左側で名前のみ。
複数名で贈る場合は年長者の氏名を右側に記載し、左側に「外一同」と明記します。その上で中に連名者全員の氏名を記入した紙を入れると、相手に親切ですよ。
お見舞金を渡すタイミングは
お見舞金を渡すタイミングですが、病室に入ってすぐに本人または付添人に渡しましょう。
後でお見舞金を渡すとなると、急な容態変化などで、渡しそびれる可能性もあるからです。またお見舞いは30分程度を目安とし、長くても1時間以内に切り上げるようにしたいですね。
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いたわりの気持ちが大切です
お見舞金は入院で何かと不安な友人や知人を、お金という形で支える手段となります。水臭いという人もいますが、病気になると何かとお金がかかるもの。再び元気な生活をおくるためにも、様々な形でバックアップしてあげたいですね。
一方でお見舞金には細かなルールと気遣いが必要で、知らないでいると相手に失礼になることもあります。
気持ちが繊細になる状況だからこそ、心配りを行った上でお見舞金を渡しましょう!
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