糖は太る原因になるので、ダイエット時には控えたいとよく言われます。特にジュースには、砂糖がたっぷり入っているイメージがありますよね。

しかしジュースの原材料を見てみると、「砂糖」ではなく「ブドウ糖」「果糖」などが配合されていることがあります。

これらは「糖」とついていますが、砂糖とは違うのでしょうか?

そこで、
・ブドウ糖とは
・果糖とは
・ブドウ糖と果糖の違い
・ショ糖はどう違う?

…といった内容についてまとめた。ぜひ参考にしてくださいね!

ブドウ糖とは?

ブドウに似ている

ブドウ糖「グルコース」とも呼ばれる、糖の一種

この名前の由来ですが、次の説が有力となっています。

  • ブドウに多く含まれていたから
  • 化学式の図式が、ブドウの房に似ていたから

確かにブドウにはブドウ糖が含まれていますが、これは果物全体にも言えること。その他にはハチミツや穀物類など、自然界に多く存在しています。

脳が欲しがるエネルギー

ブドウ糖は体内に吸収されると、すぐにエネルギーに変わる特徴があります

そのため、

  • 運動時のエネルギー補給
  • 夏バテで疲れた時の活力源

などに最適です。

更に脳はブドウ糖のみをエネルギー源としているので、デスクワークなどで疲れた時にも最適ですね。

ブドウ糖のタブレットなども市販されてるので、デスクに常備すると便利ですよ。

とりすぎは太る原因に

ブドウ糖の欠点として、血糖値が急に上がりやすい点が挙げられます。

血糖値が急激に上がると、「インシュリン」が大量に分泌されて糖分を細胞に吸収。この時エネルギーとして消費出来れば良いのですが、多すぎるとそのまま「脂肪」として残ることに。

これが「甘いものを食べすぎると太る」と言われる、大きな原因となっています。

果糖とは?

少量で甘い

果糖「フルクトース」とも呼ばれる、糖の一種

果物やハチミツに多く含まれる糖分で、実はブドウはブドウ糖よりも果糖を多く含んでいるんです。

果糖の特徴は、水に溶けやすく少量でも強く甘みが感じられること。しかも冷やすと甘みが更に強くなるため、アイスの甘さを引き出すためにも使われるています。

一方で加熱すると、それほど甘さが感じられない欠点もありますね。

吸収はゆっくり

果糖のもう一つの特徴として、体にゆっくり吸収されることが挙げられます。

ゆっくり吸収される事で、エネルギーに変換されるのもゆっくり。そのため血糖値の上昇が穏やかで、急激な上昇を避けたい方にとって安心できる糖分と言えます。

特に心臓病や腎臓病の方向けの飲食物には、甘味料として果糖がよく利用されているんですね。

太る原因にも

果糖はゆっくりと体に吸収されるので、インスリンの分泌には繋がりません。

しかし果糖は中性脂肪に変わりやすい特徴があるため、取りすぎはやはり肥満の原因に。更に血糖値がゆっくり上がる関係で、満腹感が感じづらいという欠点もあります。

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ブドウ糖と果糖の違いは

ブドウ糖も果糖も、自然に存在する糖類。食品にも多く使われていますが、それぞれ違った特徴を持っています。

ブドウ糖果糖
甘さの量甘さはあるが控えめ少量で強く甘さが感じられる
甘さの感覚温度に関係なく甘さが感じられる冷やすとさらに甘さが強くなる
エネルギー変換素早くエネルギーとなり、特に脳のエネルギーとして消費されやすいゆっくりとエネルギーに変換され、血糖値の上昇につながりづらい

脳をフル回転させて疲れたときは
・・ブドウ糖を意識してとると脳が元気に

なるべく血糖値を上げずに甘いものを取りたいときは
・・果糖を意識してとると効果的

です。

ただしどちらも大量に取りすぎると、太る原因になってしまうので要注意ですよ。

ちなみにショ糖とは

いわゆるお砂糖

ブドウ糖・果糖とともに使われるものに、ショ糖があります。

ショ糖は別名「スクロース」とも呼ばれていますが、一般的には「砂糖」と呼ばれているもの。

実はブドウ糖と果糖が結合し、結晶化したものがショ糖なんです

「砂糖」は甘い糖分が主体である調味料の総称ですが、実は上白糖・グラニュー糖・三温糖なども、ブドウ糖と果糖が結合したショ糖からできています。

ブドウ糖・果糖の配合比率や、精製方法などで違いが出てくるんですね。

ショ糖の特徴

ショ糖のメリットは、ブドウ糖と果糖の良いとこ取りをしていること。

程々の甘さでクセがなく、料理やお菓子作りなど幅広い使い方が可能。熱々でも冷たくてもそれほど甘さに変化がないのも、使いやすさに繋がっています。

一方でブドウ糖と同様に血糖値は上がりやすく、果糖と同様に中性脂肪に変わりやすい特徴も。ブドウ糖・果糖と同様に、とりすぎには要注意です。

違いを理解して

市販のジュースやお菓子には、砂糖よりも果糖やブドウ糖が使われてることが多め。

どちらも甘みを出すための糖類ですが、それぞれ得意分野が異なります。

  • 素早く体に吸収されやすく、脳のエネルギー源になるブドウ糖
  • おだやかに吸収されるため、血糖値が上がりにくい果糖

これらが合体して出来るショ糖(砂糖)も含め、摂り過ぎに気をつけつつ違いを理解して使い分けましょう。