寒くなると出回りだすみかんは、冬に欠かせない果物の一つ。ビタミンCも豊富なことから風邪対策にもよく、しかも甘くて美味しいのがうれしいですよね。
そんな「みかん」ですが、せっかく食べるならより美味しいものを選びたいもの。
また出回る時期によって、みかんの味が違うことを知っていますか?
そこで、人気のみかんの種類や美味しいみかんの選び方についてまとめましたので、ぜひ覚えてくださいね!
人気の高いみかんの種類は
産地ごとにブランド名が
私たちが「みかん」と読んでいるものは、正式には「温州みかん(うんしゅうみかん)」というもの。
みかんの名産地である中国・温州から名前が取られましたが、品種的には無関係。中国から伝わった別のみかんが、突然変異して定着したのが温州みかんなんですね。
みかんは盛んに品種改良された結果、現在では100種類以上の品種が。ただし市場に出回る際には品種名ではなく、産地のブランド名を使うことがほとんどです。
例えば、
- 愛媛産ですと、「日の丸みかん」「味ピカ」
- 和歌山県ですと、「有田みかん」
といった具合ですね。
□三ヶ日みかん収から出荷されるまで
*三ヶ日みかんは静岡のブランドみかん。このように収穫されて出荷されているんですよ。
極早生温州みかん
○主な品種:宮本早生・岩崎早生・日南の姫・大浦早生など
みかんのなかでもいち早く出回るのが、「極早生みかん」とよばれるもの。品種によっては皮に青みがのこることもありますが、この状態ですでに熟しています。
味は酸味が強めで、みかんの甘さより酸味を楽しみたい方向け。果肉を包む皮(じょうのう膜)が薄く柔らかい品種が多いので、食べやすいみかんでもあります。
注意点としてはあまり日持ちしないので、購入したら美味しいうちに頂きましょう。
早生温州みかん
○主な品種:宮川早生・興津早生
秋の終わり頃から出回りだすのが、「早生みかん」です。
甘味と酸味のバランスがよく、特に「宮川早生」は甘みが強め。じょうのう膜も柔らかいため、万人に好まれるみかんとも言えます。
ただし極早生みかん同様、あまり日持ちがしない点だけは注意してくださいね。
普通温州みかん
○主な品種:南柑20号・久能温州・青島温州・十万温州
やや甘みが強い、私達にとっておなじみの「みかん」です。
- 11月ごろに出荷されたものは「中生(なかて)」
- 3月に出荷されるものは「晩生(おくて)」
と呼ぶことがあります。
じょうのう膜はやや厚めなので、それまでのみかんよりも日持ちしやすい特徴が。ただし主力品種の南柑20号には、皮が浮いて果肉との間に隙間が出来やすい欠点も。
皮と果肉の間に隙間があると痛みやすいので、購入の際は注意したいですね。
美味しいみかんの選び方
色が濃くてツヤがよいものを
みかんを手に取ると、そこから傷む可能性があります。
そのためお店で売られているものは手に取らず、見た目から判断しましょう。
見た目で美味しいかどうかを確認する場合、みかんの肌ツヤをチェック。皮が濃いオレンジ色のものは、しっかりと熟している証拠。その上でしっとりとツヤがあるものは、新鮮で水分が抜けていないみかんとなります。
更に表面のツブツブの密度が高いものは、より美味しいもの。ただし皮に傷があるものは、そこから鮮度が落ちている可能性があるので避けましょう。
へたは青々としたものを
みかんの「ヘタ」は小さいほうが、味が濃密になりやすい傾向があります。
また、ヘタの色が
- 緑色のものは新鮮、
- 茶色く変色してると収穫から日にちが過ぎている
といった傾向があります。
さらにヘタがないみかんも、収穫から日にちが経っている可能性が高いので避けましょう。
触っても大丈夫な場合は
もしも触れても大丈夫な場合は、まずは重さを確認しましょう。同じ大きさでも重さがあるもののほうが、中身が詰まったみかんとなります。
また皮に浮いた感じがなく、しっかりしているものも中身が詰まった美味しいみかん。浮いた感触があると、そこから傷みやすいので避けたほうが無難です。
房の数
お店で確認することは難しいのですが、みかんの房は多いほうがよりおいしくなります。
房の確認方法ですが、ヘタを取った内側をチェック。ヘタの内側には白い突起があるのですが、実はこれが房に繋がっています。
そのため突起の数は、房の数と同じになるんですよ。
この方法はお店ではできないので、購入して食べる時に活用しましょう。
好みの甘さと酸味を楽しもう!
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みかんは出荷時期により、甘味と酸味に違いが出てきます。
酸味が強いみかんが好みなら、
・・秋から初冬にかけて出まわるみかんがおすすめ。
甘いみかんが食べたいなら、
・・12月以降に出まわるみかんを食べると確実です。
皮の色が濃くてツヤがあり、小さめで緑色のヘタがついたみかんがより美味しいみかん。酸味と甘味が美味しいみかんをたくさん食べて、寒い冬を乗り越えましょう!
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