にとって子供は、健やかな成長を願いたい存在。時にや親子でぶつかったりもしますが、そうして成長する子供は愛おしいですよね。

そんな子供のお祝いで最近良く耳にするのが、「2分の1成人式」というもの。

二十歳の成人式はよく知られていますが、一体いつ頃から行われるようになったのでしょうか?

そこで、
・2分の1成人式とは
・2分の1成人式で行うこと
・いつ頃からはじまったものなのか
・問題点

…についてまとめましたので、ぜひ参考にしてくださいね。

2分の1成人式とは

小学4年生・10歳の行事

2分の1成人式とは、10歳のお祝いをする行事です。

2分の1と言われるのは、成人となる二十歳の半分の年だから。

行う時期は様々ですが、小学校を中心に1月~2月頃に行われることが多いですね。地域によっては10月~11月頃に行われることもあります。

家庭で行う場合は、その子の誕生日に行うことが多いようです。

地域によって呼び名が違う?

2分の1成人式は、次の言い方をする場合があります。

  • 十歳式
  • ハーフ成人式
  • 半成人式

呼び名が統一されていないのは、比較的最近始まった行事だからです。

また「2分の1」という言い回しがしっくりこないという理由から、違う言い方を選ぶこともありますね。

2分の1成人式で行うこと

学校行事としての2分1成人式

2分の1成人式は、学校行事として取り入れられていることがあります。その場合、次のような作業や行事が行われます。

  • 事前学習として、生まれたときのことや幼い時の話を親に聞いてまとめる
  • 将来の夢を作文に書き、発表する
  • 親への感謝の手紙を書き、発表する
  • 先生などから、2分の1成人証明証の授与
  • タイムカプセルの制作
  • 記念撮影

学校によって内容は様々ですが、課外学習の一環として行われることがほとんど。発表会の形をとり、保護者も参加して作文や感謝の手紙を読むことが多いんですよ。

そのため参加した保護者からは、子供の成長に驚いたり感動することも。その様子を見た子供もまた、親の愛を改めて感じられる行事となっています。

家庭での2分の1成人式

各家庭で2分の1を行う場合、とくにこれを行うべきという決まりはありません。ただし「成人式」ということで、写真店で撮影することが多いですね

また、

  • 改めて生まれた日のことを話したり、
  • 小さいときの思い出を語り合ったり、

子供がここまで大きくなったことを親子で幸せにお祝いしたいですね。

2分の1成人式はいつから始まったの?

1980年頃から

2分の1成人式が始まったのは1980年頃のことで、兵庫県西宮市の小学校教師が考案したと言われています。当時4年生を受け持っていた際に、高学年へ進級する際のイベントとして考案。

その後、東京都や愛知県の公立小学校を中心に広まり現在に至ります。

学校行事として取り入れられることが多いのは、教師が考案したイベントだからなんですね。

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2分の1成人式の問題点

保護者が参加する学校行事

2分の1成人式に関しては、いくつかの問題点も指摘されています。

まず1点目が、「学校行事として取り入れられていることが多い」点です。内容に関しても親への感謝を述べるといった部分が多く、そうなるとほぼ強制参加の形に。

しかし平日に休めない親にとって、2分の1成人式は負担となってしまいます。さらに参加したくないとは言いづらい事も多く、そのことが親子のしこりとなることも。

全員が必ず参加する行事というわけではなく、自由参加であることが本来は望ましいですね。

家庭の事情は人それぞれ

2点目の問題点として、「各家庭の事情に触れざるを得ない」点が挙げられます。

家族のかたちはその家ごとに異なり、なかには片親のみの家庭や親子に血縁関係のない家庭もあります。また家庭ごとのポリシーで、慎ましく暮らす家や贅沢に暮らす家も。あるいは火災や震災などに見舞われ、形として残る思い出が極端に少ない家庭もあるかもしれません。

2分の1成人式では、そうした各家庭の繊細な部分に触れてしまうこともあります。中には知られたくない事情もあるでしょうし、比較してしまうことも。

様々な家族のかたちがあり、それぞれの家に歴史があることを知るのは良い一面もありますが、子どもたちにとって、それが良いことか悪いことなのかを改めて考える機会があっても良いかもしれませんね。

いままでとこれからと

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2分の1成人式は、生まれてからの10年間を振り返るためのイベント。そして今まで育ててくれた家族の愛情を再確認し、感謝するイベントでもあります。

子供の成長に感動したという意見も多い2分の1成人式。ただ一方で家族の多様性や家族の事情に触れることもあり、今後どのように行うべきなのかは考えていきたいものですね。

2分の1成人式を通じて、子供と今までとこれからのことを話す機会にしませんか?