
買い物の時に手にするお金は、様々な人の手を渡って私達の元へとやってきます。そのため見た目以上に汚れているものや、驚くほどくすんでいるものも。
特に10円玉はピッカピカに輝いているものがある一方で、どす黒くくすんでいることも多いものです。やはり長く持っていると、どうしてもくすんできますね。
しかしそんな古い10円玉でも、色々なものを使ってピカピカにきらめかせることが出来るんですよ!
身近なものを活用して10円玉をピカピカにする方法をまとめて紹介します!
洗剤できれいになるの?
汚れを落とす・ピカピカにする場合、まず思いつくのは洗剤ですね。
- 食器洗い用の洗剤
- バス・トイレ用洗剤
- 石鹸
- シャンプー
などではピカピカになるのでしょうか?
結論から言うと、洗剤で汚れは落ちますが、ほとんどの場合ピカピカにはなりません。
10円玉の表面についた汚れなどは、たしかに洗剤をつけたブラシでこすれば落ちます。
しかし洗ってキレイになったと言っても、10円玉全体のあのくすんだ色はそのまま。そのため洗剤は汚れは落とせても、ピカピカにするのに適していないんですね。
10円玉をピカピカにする方法は?
それでは10円玉をピカピカにする方法について、用意するものや行う手順についてご紹介していきたいと思います。
トイレの洗剤と酸素系の漂白剤を使う
洗剤ではほとんどピカピカにならないわけですが、一部例外として、10円玉をピカピカに出来る洗剤があるんです。
それが、
- 「トイレ用の洗剤」(酸性タイプ)
- 「酸素系の漂白剤」
の2つです。
ただしこのトイレ用洗剤と酵素系の漂白剤は、どちらも効果はありますが、取り扱いに注意が必要な洗剤です。
また、混ぜて使うと大変危険なので、試す場合はどちらか一方だけにしましょう。
酸素を奪う特性を利用
しかし、なぜトイレの洗剤や酸素系の漂白剤で、10円玉がきれいになるのでしょうか。それは10円玉の原材料に理由があります。
10円玉の原材料は、「銅」という金属。
銅は赤茶色でピカピカしている金属なのですが、酸化しやすい弱点が。空気中の酸素と銅が結合すると、どす黒い「酸化銅」へと変化してしまうのです。
このくすんでしまった酸化銅を元に戻すには、酸素を取り除くのが一番の解決策。
そこで、次の2つの方法が使われます。
- 酸素を奪う特性をもつ物質を使う
- 銅の表面を薄く削りとり、中の酸化してない銅を露出させる
一つ目の酸素を奪う特性をもつものには、「過酸化水素」「過酸化ナトリウム」というものがありますが、これらを使った商品が、いわゆる酸素系漂白剤。汚れの中に潜む酸素を奪うことで、汚れを分解して漂白する作用を持っています。
そのため10円玉に酸素系漂白剤をつかうと、結果的に酸素が奪われてピカピカになるんですよ。
表面を薄く溶かす
2つ目の「銅の表面を薄く削りとり、中の酸化してない銅を露出させる」ですが、これは塩素系のトイレ用洗剤に含まれる塩素を利用した方法です。
実は銅は塩酸に弱く、触れると溶けてしまう特性があります。しかも10円玉の酸化は10円玉全体には及ばず、実は表面だけに起きているもの。
そのため表面の酸化銅の部分を取り除けば、中はきれいな銅のまま。そのため塩素系のトイレ用洗剤をつけると、あっという間にピカピカになるんですよ。
食べるついでにピカピカにする!
ピザを食べるついでに
酸素系漂白剤やトイレ用の洗剤は、扱いを間違えると事故が発生する怖いもの。そこで調味料などの身近な安全なもので、10円玉をピカピカにする方法を紹介します。
塩素で表面を削る方法については、塩素に似た働きをする成分を含む調味料が有効です。
それは「酢酸」というもので、酸味と独得の香りを生み出す成分。酢酸はお酢に含まれる成分ですが、実は10円玉につけてもそれほどピカピカになりません。
そこで使いたいのが、ピザを食べるときに欠かせないタバスコ。
タバスコにはお酢と塩が含まれているのですが、実は塩にも酸素を取り除く作用が。お酢で薄く表面を削り、塩で酸素を取り除く。
これらの相乗効果で、10円玉がピッカピカになるんですよ。
□10円玉が数十秒でピカピカになる!
https://youtu.be/w_OMgNOTCcU
*タバスコがない場合は、お酢に塩を混ぜたものでも大丈夫です!
カツを食べるついでに
タバスコはないけれど、タバスコみたいな効果を期待したい。その場合は、ウスターソースを10円に塗ってみましょう。
実はウスターソースにも、お酢と塩が多く含まれています。そのため意外に思えるほど、10円玉がピカピカになるんですよ。
【手品ではありません】10円玉をぴかぴかにする方法~ソースでこするだけ
https://youtu.be/-NA42GqdKaY
*手品ではないですが、手品みたいですよね!
二つの酸っぱい食べ物
お酢と並んで酸っぱい食べ物・調味料として挙げられるのが、
- 梅干し
- レモン
。これらには「クエン酸」という成分が含まれ、酢酸同様に銅の表面を溶かす作用があります。
特に梅干しには塩分も含まれ、相乗効果がアップ。
レモン汁もピカピカにしてくれますが、梅干しはさらにピカピカにしてくれるんですよ!
自由研究で10円玉をピカピカに!

10円玉はとても身近な硬貨のため、鋳造年をみると生まれる前に作られたものもちらほらあったりします。そういったものは古ぼけて黒ずみ、長い年月を感じさせてくれます。
しかしこれらの10円玉も、身近な食べ物などを使うと驚くほどピカピカに。特にお子様の前で試してみたら、マジックみたいだときっと驚きますよ。
ちょっとした科学の勉強にもなりますし、お子さんの夏休みの自由研究にもピッタリですね。
ぜひ、子どもと一緒に親子で10円玉をピカピカにしてみませんか?
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