秋になると美味しくなる果物の一つに、梨があります。シャリシャリとした食感、甘くてジューシーな果肉は大好きな人も多いのでは。
そんな梨には多くの品種があり、それぞれに味や食感で違いがあるんですよ。
また美味しい梨の選び方も知っておくと、お店で得するかも。
そこで、人気の高い梨の品種・特徴や旬の時期、そして美味しい梨の選び方を紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね!
人気の高い梨の種類は?
梨の種類について
日本で主に食べられている梨は、和梨と洋梨に分かれます。
洋梨は・・・
ヨーロッパで食べられてきた梨で、ひょうたん型の梨。
和梨は・・・
日本で古くから食べられてきた、丸い形の梨。
更に和梨は、
- 皮が赤みがかった「赤梨」
- 青みがかった「青梨」
に分かれます。
幸水
幸水(こうすい)は日本で最も生産されている梨で、その生産量は全体の40%近くを占めるほど。スーパーでもよく見かける品種で、楕円形でお尻のくぼみが深い特徴があります。
ただし赤梨系ではありますが、皮の見た目は緑の混じったまだら模様。表面のポツポツ(コルク層)もやや薄く、あまり見た目が良い梨ではありません。
味に関しては甘みが強く、果汁もたっぷり。果肉も柔らかいため、年齢を問わず食べやすい梨となっています。
豊水
豊水(ほうすい)は幸水と入れ違いで出まわる赤梨で、幸水に次いで生産されている品種。こちらもよくスーパーで見かける品種で、幸水よりやや大きく丸いの印象。
皮の色は黄金色で、コルク層もはっきりとした梨らしい外見なんですよ。
もちろん味も抜群で、果汁たっぷりで甘みも酸味も強め。豊かな風味が味わえるため、どんな方でも満足出来る梨です。
二十世紀梨
二十世紀梨(にじっせいきなし)は青梨の代表格で、鳥取県を代表する梨。
元々は千葉県で品種改良された梨で、土壌の相性から鳥取県で多く生産されるようになりました。
青梨ということで皮は黄緑色で、コルク層もおとなしめ。豊水と同程度の大きさで形も似ているので、色で見分けると区別しやすいですよ。
そんな二十世紀梨の味は、果汁が多く酸味のある爽やかな味わい。梨らしいシャリシャリ感もあるので、さっぱりとした味わいが好きな方にオススメです。
ラ・フランス
ラ・フランスは他の梨と違い、洋梨に分類されるもの。
名前の通りフランス原産の梨で、日本には1903年ごろに持ち込まれました。生産に手間がかかり、日本の土壌との相性がよくないため生産量は少なめ。
そのため贈答用のフルーツとして、特に人気が高まっています。
ラ・フランスの特徴は、ひょうたん型の見た目と強く甘い香り。味も和梨と比べると甘く濃厚で、追塾した果肉がとろけるような食感となる特徴もあります。
美味しい梨の選び方
ずっしり重いものを
美味しい梨を選ぶ際には、次の点に注目しましょう。
- やや楕円形で大きく、重量感のあるもの
- お尻のくぼみが大きいもの
- 皮にハリがあり、ツルツルとしているもの
大きい野菜や果物は中がスカスカ、とよく言われますが梨は例外。大きくて重みのある方が、味がしっかりしているんですよ。
特にお尻側に甘みが集まるので、お尻側のくぼみが大きいものを選びましょう。
購入した梨は新聞紙にくるんでからビニール袋で包み、冷蔵庫で保存。保存期間は10日ほどですが、なるべく早く食べるほうがシャキシャキして美味しいですよ!
ラ・フランスの場合は
ラ・フランスを始めとした洋梨の場合、和梨と選び方や保存方法が違うので注意が必要です。
ラ・フランスを選ぶ場合、次の点を確認しましょう。
- 皮に傷のないもの
- ずっしりと重みのあるもの
- 軸周辺が少しやわらかいもの(すぐ食べない場合)
- 全体が柔くなっているもの(すぐ食べる場合)
洋梨は傷があるとすぐ傷むので、できる限り傷のないもの。全体が柔らくなっているものは食べごろで、それ以上置くと傷んでしまいます。
- すぐ食べるなら、全体が柔らかいもの
- 後日食べるなら、軸周辺が少し柔らかいもの
と覚えましょう。
洋梨は和梨とは違い、購入して数日置くことで実が柔らかく美味しくなります。
「追熟(ついじゅく)」というのですが、紙袋に入れて15~20度の室内で2日ほど待ちましょう。熟したら冷蔵庫で2時間程度冷やしてからいただくと、甘くとろける食感が。
お店で購入する際は、追熟が必要かどうかを確認するとより安心ですね。
美味しさを食べ比べ
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梨はシャリシャリした食感と、甘くジューシーな果肉が楽しめる果物。しかし品種によってはやらかな食感が味わえたり、さっぱりとした果肉が楽しめるのもあり多彩いろいろです。
柔らかく甘い食感の幸水に、酸味と甘味のバランスが良い豊水。
シャキシャキとさっぱりしている二十世紀梨に、濃厚でとろける食感のラ・フランス。
どれも美味しい梨ですので、食欲の秋には、ぜひ食べ比べて違いを楽しみたいですね!
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