赤ちゃんを授かると、周囲の方から様々なアドバイスを受けることがあります。
無事に元気な赤ちゃんが生まれてくることを願い、節目節目には行事を行うこともありますよね。そんな風習の一つとして、戌の日(いぬのひ)のお参りがあります。
戌の日とは聞き慣れない言葉ですが、その由来や、いつどこにお参りをすればよいのか気になりませんか?
そこで、
- 戌の日とは
- 戌の日はいつで、どこにお参りすればよいのか
- お参りの初穂料は?
…を紹介するので、プレママさんはぜひ覚えましょう!
戌の日とは
十二支のカレンダーから
戌の日の「戌」とは、十二支の「戌年」と同じ「戌(いぬ)」です。
十二支は「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の、十二で一巡りとするもの。年賀状でよく見かける十二支は、1年毎に十二支を当てはめ12年で一巡りとしたものなんですね。
一方で十二支は、1日に対しても当てはめるもの。この場合は12日で一巡りですので、戌の日も12日に一度訪れることになります。
戌の日が指す一般的な意味は?
一般的に「戌の日」といった場合は、妊婦さんにまつわる日のこと。妊婦さんは戌の日に腹帯を巻いてお参りをすると、安産となるという言い伝えがあるんですよ。
他の十二支ではなく戌の日なのは、犬は安産の象徴とされているから。犬は一度に数匹の子を授かり、しかもお産が軽いとされている生き物です。
そのため犬にあやかって、戌の日に安産祈願を行うんですよ。
戌の日はいつ?お参りはどこがいいの?
一般的には妊娠5ヶ月の時
戌の日は12日に一度訪れますが、妊婦さんの戌の日は「妊娠5ヶ月目の戌の日」のこと。
一月で戌の日は2~3日訪れるので、5ヶ月目にあたる月の戌の日から都合の良い日を選びましょう。地域によっては5ヶ月目ではなく、3ヶ月目や7ヶ月目の場合もあるので確認が必要です。
また大安・仏滅などの「六曜」もチェックすると、更に縁起が担げます。
大安が重なるならその日を、身近に子供がほしいと思う人がいるなら友引の日を。仏滅はもちろん、赤口も11時~13時以外は運気が悪い日なので出来れば避けましょう。
関連記事:「六曜」の読み方と意味とは?順番は決まっているの?
安産祈願が得意なところへ
戌の日には腹帯をし、お参りをすると安産に恵まれると言われています。
このお参りですが、安産祈願を得意とする神社やお寺がおすすめ。大抵の神社は安産祈願を行っていますし、地元の神社なら土地神様が見守る安心感もあります。
しかし、特に安産にご利益のある、神様や仏様を祀る寺社にお参りをするとより安心ですね。
なお安産祈願は寺社によっては、戌の日ではない日に行っている場合も。5ヶ月目の戌の日に受け付けてもらえたらその日に、難しい場合は近い日を選んでお参りしましょう。
安産祈願の初穂料は?
寺社で決まっている場合もある
安産祈願の料金ですが、
- 神社の場合は「初穂料」
- 寺の場合は「ご祈願料」「お布施」
と呼ばれます。
その「初穂料」や「お布施」の相場ですが、受け付けてくれる寺社に記載されていることも。その料金以上をお包みしてもよいですが、基本は記載されている料金で大丈夫です。
一方で料金が書かれていない寺社の場合、相場は5,000円~10,000円前後。戌の日のお参りの場合、腹帯や安産祈願の御札やお守りをいただくことがあります。
その分を加味した上で、渡したい金額をお包みしましょう。
初穂料の包み方
初穂料・お布施は財布からそのまま出すのではなく、水引が印刷された袋に入れて渡しましょう。
表書きですが水引より上の部分に、初穂料(神社の場合)またはご祈願料(お寺の場合)と大きめに記入。水引より下の部分には、氏名を夫婦連名で記入するか名字のみを記入します。
もし中袋のあるタイプでしたら、
- 中袋の表側に「金額」
- 中袋の裏左下に「住所・氏名(夫婦連名)」
を記入しましょう。
この場合は英数字ではなく、
「金 五千円」
「金 一万円」
と漢数字で記入します。
尚、お金は向きを揃えて、表側上部にお札の人物が来るようにのし袋に入れましょう。
のし袋はそのまま出さない
初穂料などを渡す際に、もう一つ注意したい点があります。
それはのし袋はそのままカバンに入れず、「ふくさ」などに包んでおくことです。
冠婚葬祭では金品を何も包まずに、直接手渡しするのはマナー違反。そのためのし袋をふくさで包み、ここから出して渡すのが正しいマナーとなります。
戌の日はハレの日ですので、赤・金・紫などのおめでたい色のふくさがおすすめ。冠婚葬祭で使えるものなので、もしなければこの機会に購入しませんか?
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安産祈願を願って戌の日のお参りを!
医学が発達した現代においても、女性にとって出産は命がけ。また生まれてくる子供が元気であるようにと願うのは、昔も今も変わらないですよね。
戌の日のお参りは、そんな安産祈願を願うもの。
ただし安静が求められる状態でしたら、無理をせず体調の回復を最優先しましょう。
妊娠5ヶ月になった頃に体調が安定していたら、戌の日のお参りへ行って、健やかで元気な赤ちゃんが生まれることを願いたいものですね。
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