最近は季節を問わずアイスを食べる人も多いですが、やはりアイスは暑い季節がよく似合います。
定番のバニラやチョコも美味しいですし、様々なメーカーから出る季節限定フレーバーも気になりますよね。
そんなアイスのパッケージを見ると、「アイスクリーム」だけでなく、「ラクトアイス」や「アイスミルク」という表示があるものも。
どれもアイス売り場にあるものですから「アイス」には変わりありませんが、実際のところどう違うのでしょうか。「アイスの違い」を良くわからないので食べていた人も多いかもしれませんね。
そこで、
・アイスクリームとアイスミルクとラクトアイスの違い
・氷菓はどう違う?
・食べるならどのアイスがいいの?
といった内容についてご紹介します。
ぜひ購入するときの参考にしてくださいね!
アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイスの違いは?
アイスクリームとは
一般的にミルクが入った冷たいデザート全体を、アイスクリームと呼ぶ傾向があります。
しかし食品衛生法では、「アイスクリーム」を名乗るには条件を満たさなければなりません。
食品衛生法では、アイスクリームは次の条件を満たすものとしています。
乳固形分とは、乳製品のうち水分を除いた成分のこと。乳脂肪分は乳固形分に含まれる脂肪のことで、乳脂肪分を集めるとバターになるんですよ。
市販のアイスクリームの代表格と言えば、なんといっても「ハーゲンダッツ」。
その他ですと「MOW」や「牧場しぼり」のバニラ味、「LadyBorden」、「PARM(パルム)」、「31アイスクリーム」が該当します。
アイスミルクとは
アイスミルクは食品衛生法において、次の条件を満たすものとしています。
乳固形分などの比率からみて、アイスミルクはアイルクリームとラクトアイスの中間の存在。
アイスクリームほど濃厚ではないけれど、ラクトアイスほどあっさりしすぎない味わいが楽しめます。
市販製品で言えば、「牧場しぼり」や「MOW」のバニラ以外のフレーバーがアイスミルク。また「チョコモナカジャンボ」・「モナ王」(単品売りタイプ)の、2つのモナカアイスがアイスミルクの分類となっています。
ラクトアイスとは
ラクトアイスは食品衛生法において、次の条件を満たすものとしています。
ラクトアイスに関しては、乳脂肪分の量が問われません。
また乳固形分が少なくて良い分、他の材料を使ってたっぷり食べごたえを出せる特徴が。そのため濃厚なミルク風味が苦手な方でも、比較的食べやすい特徴があります。
市販品ですと、「爽」や「クーリッシュ」がラクトアイスの代表格。また「エッセルスーパーカップ」も、ラクトアイスに含まれます。
ちなみに氷菓とは?
氷菓は
アイスコーナーの商品の中には、「氷菓」と書かれているものがありますよね。
氷菓は食品衛生法において、乳固形分が3.0%未満の商品のこと。
ラクトアイスからは「アイスクリーム類」という扱いになりますが、氷菓はアイスクリームには含まれません。
市販品の氷菓では、「ガリガリ君」や「あずきバー」が特に有名。他にも沢山ありますが、代表的なものを一つあげると「アイスの実」が氷菓に該当します。
食べるならどのアイスがいいの?
味わいで選ぶなら
アイスはどれも美味しいですが、それぞれ味わいに特徴があります。
・アイスクリーム
乳脂肪分が豊富なので、ミルク感の強い濃厚な味わいが楽しめる。
・アイスミルク
ある程度のミルク感があるが、アイスクリームほど濃厚ではない。
・ラクトアイス
ミルク感はあるが、後味がさっぱりしている。
そのため、
- 濃厚なバニラアイスが食べたいときは・・アイスクリーム
- 少し軽めのバニラアイスや、チョコ・抹茶などのフレーバーが食べたいなら・・アイスミルク
- 後味がさっぱりとしたバニラアイスが食べたいときは・・ラクトアイス
をそれぞれ選ぶと安心ですね。
健康を考えて選ぶなら
健康面からアイスを見た場合、乳脂肪分に注目しましょう。
「アイスクリーム」には乳脂肪分が8.0%以上と、実は牛乳(乳脂肪分3.0%以上)より豊富。その分ややカロリーも高くなるため、食べ過ぎには要注意です。
一方で「ラクトアイス」は乳脂肪分3.0%以上で、乳脂肪分だけで見るとローカロリーです。しかしその分、風味を出すために植物性油脂を使用している商品が多く、結果的にカロリーも高くなりがちです。またそうした脂の摂りすぎは体にあまり良くありません。
「アイスミルク」に関しても同様で、乳脂肪分もありながら植物性油脂を使用している商品もあります。ただカロリーはアイスクリームやラクトアイスよりも幾分低くなりますね。
いずれも少量食べるなら気にするほどではありません。
ただ健康面を考えると、植物性油脂が多く使われていてカロリーの高いラクトアイスよりは、アイスクリームの方がややおすすめと言えますね。
違いをまとめると・・
最後にそれぞれのアイスの特徴や違いをまとめると、次の通りです。
ぜひ参考にしてくださいね。
アイスクリーム | アイスミルク | ラクトアイス | |
---|---|---|---|
条件 | 乳固形分15.0%以上 うち 乳脂肪分8.0%以上 | 乳固形分10.0%以上 うち 乳脂肪分3.0%以上 | 乳固形分3.0%以上 |
味の特徴 | ミルク感の強い濃厚な味わい | ある程度のミルク感があるがアイスクリームほど濃厚ではない | ミルク感はあるが後味がさっぱりしている |
カロリーの高さ | 少し高め | 一番低い | 一番高い |
代表的なアイス商品 |
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※氷菓は乳固形分が3.0%未満のものであり、アイスクリームではありません。氷菓の代表的な商品は、「ガリガリ君」・「あずきバー」・「アイスの実」などになります。
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表示を見て購入しよう
スーパーなどのアイスクリーム売り場には、たくさんのアイスが並んでいます。
一見するとどれも同じアイスに見えますが、パッケージにはしっかり表記があります。
濃厚な味わいのアイスクリームに、あっさりした味わいのラクトアイス。ミルクの味わいとさっぱり感の、いいとこ取りのアイスミルク。
パッケージの表記をしっかり確認して、食べたい「アイス」を購入しましょう!
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