本全国で行われるお祭りには、その土地ならではの歴史が盛り込まれていることがあります。そんな由緒ある歴史を盛り込んだお祭りの一つに、福島県会津若松市の「会津まつり」があります。

武者姿のパレードが楽しめる上に、豪華ゲストも登場!毎年20万人もの方が訪れる東北でも人気のイベントですが、いつ開催されるのでしょうか?

そこで、

  • 会津まつり2023年の日程とスケジュール
  • 会津まつりの見どころ
  • 会津まつりの歴史
  • アクセス情報

…について紹介するので、ぜひ旅行計画の参考にしてくださいね!

会津まつりの日程とスケジュール

2023年の開催は9月22日~24日

福島会津のお城

会津まつりは福島県会津若松市で毎年9月下旬に開催されるお祭りです。2023年(令和5年)は次の3日間。主なスケジュールもあわせて紹介します。

  • 開催期間:2023年9月22日(金)~24日(日)
  • 会場:鶴ケ城本丸、神明通り、中央通り他

(紫)が鶴ケ城、(赤)が神明通り付近、(緑)が中央通り付近、(青)が旧県立会津総合病院跡地です。

■主なスケジュール(予定)

日にち時間内容会場
9/2218:00~19:00提灯行列鶴ヶ城本丸出発~神明通りまで
19:00~20:30会津磐梯山踊り神明通り
9/238:40~9:10先人感謝祭鶴ヶ城本丸
9:25~16:00会津藩公行列鶴ヶ城本丸・神明通り・中央通り他市内一円
19:00~20:30会津磐梯山踊り神明通り
9/2410:00~12:30日新館童子行列・鼓笛隊パレード中央通り~神明通り~鶴ヶ城本丸
14:00~日光東照宮の流鏑馬特別公演旧県立会津総合病院跡地

会津まつりの見どころ!

提灯行列

1日目(9月22日)に行われる提灯行列は、会津市内各地区から集まった小学生が提灯を持ってパレードを行います

その数は1000人以上にもなり、紅白のぼんぼりが明るく照らす様子は愛らしいの一言。

□会津まつり(5,000個の提灯行列)
https://youtu.be/osw3CQizXgE

かつての提灯行列には、会津藩士への鎮魂の意味も込められていました。戊辰戦争で亡くなった会津藩士はとても多く、「白虎隊の悲劇」として知られてもいます。

そのため提灯に様々な願いを込め、提灯行列を行うんですよ。

会津藩公行列と豪華ゲスト

会津まつり最大の見所は、2日目(9月23日)に行われる会津藩公行列

総勢500人以上の方が会津藩士となり、会津若松市内を練り歩きます

武者姿の参加者が、鶴ヶ城本丸で出陣式を行う様子は「勇壮」の一言。市内を練り歩く様子もかっこよく、また着物をまとった女性も美しく花を添えてくれます。

会津藩公行列には、毎年豪華なゲストも参加して盛り上げてくれます。

参加される特別ゲストは福島にゆかりのあるドラマに出演された方が多く、ここ5年は、NHK大河ドラマ「八重の桜」で新島八重を演じた、女優の綾瀬はるかさんが参加されています。(2018年は同ドラマで八重の幼少期を演じた鈴木梨央さんも参加されています)。

2023年の参加ゲストは、綾瀬はるかさんです。期待が高まりますね。

□会津まつり 会津藩公行列 出陣式
https://youtu.be/qqkMQgPgPMg

*8分35秒から始まる出陣式は、見ごたえ抜群ですよ!

*会津といえば、新選組ですね。

鼓笛隊パレード

また、3日目(9月24日)で注目したいのは、日新館童子行列鼓笛隊パレードです。

日新館童子とは、「日新館」という会津藩の学校に通う子供という意味。武士の子供は日新館に通い、氏族としての教育を受けたんですよ。

日新館童子行列では、子供が武士の姿に扮してパレードします。その後に続く鼓笛隊もやはり子供が主役。総勢2000名近くの大行進が楽しめますよ。

福島は鼓笛隊のパレードが盛んな地域で、レベルの高いマーチングが楽しめるんですね。

□会津まつり 鼓笛隊パレード
https://youtu.be/APKZSUu-7rI

*地元の小学生が次々と行進していきます。演奏レベルも高いですね。

30年ぶりの日光東照宮の流鏑馬特別公演

2023年は4年ぶりのフル開催!

鎌倉時代の武家の衣装をまとった5人の射手が、馬を走らせながら3つの的を目掛けて矢を放ちます。場所は鶴ケ城公園近くの、旧県立会津総合病院跡地。開場は13時、開演は14時で、観覧は無料です。

会津まつりで、日光東照宮の流鏑馬特別公演が行われるのは、実に30年ぶり!迫力ある流鏑馬は見逃せませんね。

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会津まつりの歴史

ご成婚の提灯行列

福島会津の鶴ヶ城

津まつりは、1928年(昭和3年)に行われた、提灯行列をルーツに持つお祭り。

この提灯行列は、当時、秩父宮雍仁親王と松平勢津子のご成婚を記念して行われたものです。

松平勢津子さんは会津藩の最後の藩主、松平容保の孫にあたる方。現在でも皇族とのご成婚は大きなニュースになりますが、当時は今以上の影響がある話題でした。

というのも会津は、幕末の戊辰戦争において「敗者」という立場にされた地域。会津藩は江戸幕府側についたことにより、明治以降に様々な苦労がありました。

そのためこのご成婚は会津の人々にとって、今までの苦労が報われる大きな出来事だったんですよ。

提灯行列が会津まつりとなったのは、1953年(昭和28年)になってから。会津若松市で行われた様々なイベントを吸収するなどして、段々と現在の形へと変わっていきました。

アクセス

公共交通機関でのアクセス

東京方面から向かう場合、JRを利用する方法と高速バスを利用する方法があります。

JRの場合は、東京より東北新幹線で郡山まで移動。郡山からは磐越西線に乗り換え、会津若松駅で下車となります。

高速バスの場合は、東京駅八重洲南口より会津バスに乗車。途中にある、パスタ新宿、王子駅からも乗車できます。そして約4時間の乗車で、若松駅前に到着。

会津バスは事前予約が必要なので、行くと決めた時点で予約することをおすすめします。
会津バス予約サイト

会津若松駅を降りた後は、徒歩20分程度で会場である、鶴ケ城あたりに到着です。

お祭りの行列

会津の歴史が見えるおまつり

島の会津まつりは、様々なパレードが見られる楽しいおまつり。武者姿の大人や子供、可愛い鼓笛隊や提灯行列など見ていて飽きません!

他にも様々なイベントがありますが、いずれも共通するのが「会津の歴史」を感じる点。様々な歴史が積み重なったからこそ、どのイベントも素敵に輝いてるのかもしれませんね。

9月の連休は、奥深い会津の歴史を感じられる、福島・会津まつりへ遊びに行きませんか?