夏になると、冷たく冷やしたスイカが食べたくなりますよね。
水分たっぷりで甘いスイカは、夏ならではの果物の一つ。そんなスイカは、最近では果肉が黄色いものや楕円形のものなど、種類もたくさんあるんですよ。
一方で水分ばかりだから栄養がないと言われたり、青臭いから果物でないという人もいます。実際のところどうなのでしょう?
そこで、
- スイカに含まれる栄養
- スイカの種類
- スイカは果物なのか?野菜なのか?
など、気になる点をまとめて紹介します!
スイカに含まれる栄養は?
100gあたりの主な栄養

まずは100gあたりの、スイカの主な栄養を紹介します。
栄養素 | 100g当たりの栄養価 |
---|---|
カロリー | 37kcal |
ビタミンA | 69μg |
ビタミンB1 | 0.03mg |
ビタミンB2 | 0.02mg |
ビタミンB6 | 0.07mg |
ビタミンC | 10mg |
カリウム | 120mg |
マグネシウム | 11mg |
食物繊維 | 0.3g |
スイカは全体の90%以上が水分のため、カロリーは低め。
しかしビタミン・ミネラル類をバランスよく含んでいます。
ちなみにスイカは大きいもので1キロ近くにもなり、カットした時に大きさにばらつきが。目安としては大きめにカットしたものが、150g~200g程度と覚えておきましょう。
スイカの期待できる効果は?
成分のほとんどを水分が占めるスイカですが、だからこそ嬉しい効能がいくつもあるんですよ!
脱水予防
夏には体温を下げるために大量の汗をかきますが、汗の出過ぎは体内の水分が失われる原因に。
そんな時にひとつまみの塩をかけたスイカを食べると、失われた水分を補う効果が。
というのも少量の塩と糖分を含んだ水は、普通の水よりも体に吸収されやすいからです。
利尿作用
汗をかきすぎると尿の量が減ってしまい、しかも尿とともに排出される老廃物が体に残ることに。
そこでスイカで水分を補うと、尿として出せる水分を補えます。
しかも利尿作用を促すカリウムも含まれているため、自然な形で老廃物を出しやすい状況に。カリウムは同時に不要な塩分も排出してくれるので、塩分のとりすぎが気になる方にも嬉しいですね。
抗酸化作用
果肉の赤い色は、トマトなどに含まれる事で知られる「リコピン」によるもの。リコピンには高い抗酸化作用があり、体内の老化を遅らせる効果が期待できます。
目を元気に
黄色い果肉のスイカには、リコピンが含まれない代わりに「キサントフィル」という成分が含まれています。
これはカロテンの一種で、紫外線などの光から目を守る効果が。またスイカに含まれるビタミンAには、目の細胞を元気にする効果が期待できます。
美肌効果
リコピンの抗酸化作用には、お肌の老化を遅らせる効果も。
またビタミンAには、粘膜や細胞・お肌を強くする効果も期待出来ます。
更に美白効果のあるビタミンCも含まれるので、潤いある元気な美肌に導いてくれるんですよ。
スイカの種類には何がある?
おなじみのスイカは
緑色の皮に黒っぽいギザギザ模様が入った、おなじみのスイカ。
大きいものは「大玉スイカ」と呼ばれ、小さいものは「小玉スイカ」と呼ばれています。
その違いは大きさで、小玉スイカは冷蔵庫に入るサイズに品種改良されたものなんですよ。
黄色いスイカ

スイカと言えば赤い果肉が主流ですが、果肉が黄色いスイカもあります。
黄色い果肉のものはさっぱりした甘みが特徴ですが、最近では甘みが強い品種も。
- おつきさま
- おおとり
- ひまわり
などが黄色いスイカなので、お店で探してみましょう。
ブランドスイカ
でんすけすいか
贈答用のスイカといえば、黒に近い深緑色の皮が特徴の「でんすけすいか」が有名ですね。
見た目だけでなく甘みも強く、シャリシャリした食感はスイカの王様といった風情があります。
ゴジラのたまご
また2016年に大ヒットした映画で「シン・ゴジラ」がありますが、このゴジラの名前を持つスイカもあるんです。
「ゴジラのたまご」という楕円形のスイカなのですが、見た目は怪獣の卵のよう。生産量が少ない貴重なスイカですが、一度見たらそのインパクトに驚きますよ!
*通販でも販売されています。
スイカは野菜?果物?
果物のような野菜
スイカは、野菜か?果物か?に関してですが、農林水産省では「果物的野菜」としています。
果物的野菜とは曖昧な表現ですが、これは農林水産省の定義ではスイカは「野菜」の分類となるから。
農林水産省の果物の定義の中に、「同じ木で毎年収穫できるもの」という項目があります。
スイカは一年で「発芽 → 開花 → 実がなる → 種を残して枯れる」サイクルを持つ、一年生作物というカテゴリ。そのためカボチャやキュウリなどと同じ、野菜だと定義しているんです。

みずみずしいスイカを
スイカの実はほとんどが水分のため、栄養価が無いと思われがちです。
しかし赤い色にはリコピンが含まれ、細胞の老化に対抗する効果が期待出来ます。その他にもたっぷりの水分は、夏に不足しがちな水分を補ってくれる優れもの。
何より冷やしてひとつまみの塩を振ったスイカは、夏の味わいと言えますよね。
夏にしか食べられないスイカのパワーで、暑い夏を乗り切りましょう!
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