お祝いの時に頂く花束は素敵で嬉しいですが、もらった後に少し困ってしまうことも。
持ち帰るときにかさばりますし、時間が経つと生花はどうしてもしおれてしまいますよね。
そこで花束に変わって贈り物の定番になりつつあるのが、プリザーブドフラワー。
生花に比べて長持ちするとは聞きますが、どれぐらい違うのでしょうか?
そんな気になるプリザーブドフラワーについて、
・プリザーブドフラワーとは?
・お手入れしなくてもいいのか?
・どれぐらい持つものなのか?
・保存する際に気をつける事
…といったことをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
プリザーブドフラワーとは
特殊な液剤に
プリザーブドフラワーとは、生花などを特集な薬液などにつけて加工したもの。
「ブリザード」フラワーと言い間違えやすいですが、「プリザーブド」なので気をつけましょう。
プリザーブドフラワーは、次のような工程で作られています。
- 植物を、脱水作用のある特殊な薬液につけて水分を抜く
- 保存料や着色料などの入った、薬液につけ込む
- 乾燥させた後に、花束にしたりアレンジメントを施して完成
元々は「青いバラ」など、自然界にない色の花を作り出すために生み出された技術。また一度水分を抜いてから着色する技術によって、自然な状態なのに長持ちする特徴があります。
生花NGの場所にも!
プリザーブドフラワーは長持ちするため、贈答用として人気が高まっています。
そのほかにも生花を持ち込めない場所に、造花の代わりとして使われることも。
例えば病院では花粉アレルギーの問題もあり、花の持ち込みは厳禁。しかしプリザーブドフラワーは加工の際に花粉がなくなるので、病院で使われていることもあるんですよ。
ただしお見舞いでは、「鉢植え=根付く」で縁起が悪いと言われることもあるので注意したほうが良いですね。
プリザーブドフラワーは手入れが必要?
水やり不要!
プリザーブドフラワーは生花と違い、水を必要としません。むしろ湿気は痛む原因となるため、水を与えてはいけません。
湿度対策としては、プリザーブドフラワーをコレクション用ボックスに入れて飾るのがおすすめ!この時見えない部分に、シリカゲルなどの吸湿材を入れて除湿を心がけましょう。
カビが生えたら
湿度対策を行っていても、花びらの表面にカビが生えてしまうことがあります。一度生えてしまうと、そこから花全体にカビが拡散するため早めに取り除きましょう。
はさみでカビの生えた部分や、傷んでしまった部分を切除。後は全体に広まらないことを願い、除湿をしっかり行いましょう。
ホコリ対策を
プリザーブドフラワーにホコリが付いた場合、手ではらうと花びらが壊れる危険が。手動ポンプタイプのエアダスターを使い、優しい風でそっとホコリを払いましょう。
また化粧用の柔らかいチークブラシで、優しく払う方法もオススメです。
プリザーブドフラワーはどれぐらい持つの?
日本の環境では
プリザーブドフラワーは、長期保存のために開発されたもの。その保存期間は日本の場合ですと、2~3年程度となります。
ヨーロッパでは10年以上持つという記録もありますが、あちらは湿度の低い環境。湿度が高い日本では除湿対策などを行っていても、どうしても傷みやすくなってしまいます。
せっかくのきれいな花ですから、なるべく長持ちさせたいですね。
プリザーブドフラワーの保存で気をつける点は?
直射日光を避けて
除湿対策とホコリよけをかねて、コレクションボックスに入れるのは良い保存方法です。
しかし直射日光の当たる場所に置いてしまうと、ひび割れ・色あせの原因に。また室内の間接照明が当たる場所も、プリザーブドフラワーにとってはあまりよくありません。
よく見える場所に飾りたいですが、なるべく直射日光の当たらない温度の安定した場所に置きましょう。
高温多湿の場所に置かない
プリザーブドフラワーは、気温や湿度の変化が激しい場所を苦手としています。
特に台所や洗面所・お風呂場では傷みやすく、これらに飾るのは避けたほうが無難。またリビングなどでも、エアコンや暖房器具の風が直接当たる場所は避けましょう。
思い出を長持ち!
関連記事:お気に入りの花で作る!手作りプリザーブドフラワーの作り方!
プリザーブドフラワーは生花に比べて扱いやすく、長期間楽しむことができるお花。
湿度と直射日光に弱い欠点はありますが、上手に保存すれば2~3年は楽しむことができます。
自分で購入することもありますが、記念品としていただくことが多いプリザーブドフラワー。贈ってくださった方との思い出や、貰ったときの気持ちとともに長く手元に置いておきたいですね。
プリザーブドフラワーを上手に保存して、いつまでも楽しめるようにしましょう!
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