冬になると降り積もる雪は、とてもロマンティックですよね。
神秘的な結晶の集まりである雪は、存在そのものが神秘的ともいえます。一方で降りすぎると歩きづらくなりますし、雪の多い地方ではうんざりする存在にも。
人によって様々な思いが混ざる雪ですが、それだけに名称も沢山あるのを知ってましたか?
そこで、
・雪の種類や名前
・雪の結晶はどれぐらいあるのか
・なぜ雪の結晶は形が変わるのか
についてご紹介しますので、もっと雪のことを好きになりませんか?
雪の種類と名前
身近なニュースや天気予報でよく耳にする、雪の種類や名前を集めました。
初雪(はつゆき)
その年の夏以降に、初めて降る雪のことで、関東では12月ごろが一般的。
初雪はそのまま積もることなく、解けてしまうことがほとんどです。
また新年を迎えて、初めて降った雪のことを指す場合もあります。
初冠雪(はつかんせつ)
その年の夏以降に、山頂部に初めて雪が積もった状態のこと。
気象観測所の方が目視で確認しているので、雲に覆われて確認できない場合もあります。
また全ての山で確認しているのではなく、主な80程度の山を対象に観測しているんですよ。
根雪(ねゆき)
降り積もった雪が溶けずに一面を覆い、そのまま冬を迎えた状態のこと。
気象庁の定義では、「積雪が30日以上継続した状態にあること」としています。
この雪は翌年の春まで溶けることがなく、根雪のある地方は雪国という扱いとなります。
ドカ雪
短時間で大量の雪が降る様子を表す言葉で、主に雪の多い北海道や東北で使われる言葉。
特に基準はありませんが、交通機関に影響が出ている場合に使われます。
吹雪・地吹雪
強い風とともに雪が降る状態が吹雪で、ドカ雪と共に発生しやすいもの。
また降った雪が強風で吹き上げた状態が加わると、地吹雪と呼ばれます。
□地吹雪 ホワイトアウト
https://youtu.be/Hr3hvOV1bsE
*地吹雪は、時として視界がゼロになる「ホワイトアウト」を引き起こします。
ベタ雪
水分が多い雪のことで雪だるまなどが作りやすい特徴が。
一方で靴底やスキー・スノーボードにくっつきやすく、冬のレジャー向きの雪ではありません。
粉雪・パウダースノー
逆に水分の少ないサラサラした雪のことは、粉雪と呼びます。
スキー場などで使われる「パウダースノー」も、粉雪と同じ意味なんですよ。
なごり雪
歌で有名な「なごり雪」は、冬の終わりから春の初め頃に降る雪のこと。
すでに根雪も解けた後に降る雪でもあり、冬の終わりを感じさせます。
雪の結晶の種類はどれぐらい?
雪の数だけ
雪は結晶が集まってできたものですが、残念ながら肉眼で見ることは非常に困難です。
しかし黒い布を屋外に置き、そこに付いた雪をスマホを接写モードにして撮影。
これで雪の結晶が撮影できるので、親子で試して見ませんか。
そんな雪の結晶は、全く同じものが無いといわれています。
それでも大まかに分類すると、30~40種類ほどに。
これらの中で、特に有名なものを2つ紹介します。
六花(むつはな)
雪の結晶といわれると、まず六角形状のものを思い浮かべるのでは。かつての牛乳メーカーの企業ロゴにも採用されていたので、馴染み深いかもしれません。
この形状は六方向に分かれていることから、「六花」の名称があります。ちなみに3方向なら「三花」、4方向の場合は「四花」と呼ばれます。
針状(しんじょう)
枝分かれせず、霜柱のようにとがった針状の結晶もあります。
顕微鏡などで観察すると、更に細かな細長い結晶が集まっている様子が。長く成長したものは、肉眼で見ることも可能です。
雪の結晶が変わる理由は
気温と湿度が!
雪の結晶が無数に変化するのには、雪の発生メカニズムが関係しています。
上空に雲は水蒸気のかたまりで、これが冷えて集まったものが雨の正体。更に雨となる前に一気に冷やされると、小さな氷へと変化します。
この時できた氷は六角形をしていて、それが沢山結びついて大きく成長。これが雪となって、地上へと降り積もるのです。
通常ならば六角形となる雪の結晶ですが、実は湿度や温度の影響を受けやすいもの。ちょっとした気温・湿度の変動によって、六角形はあっさりと壊れて別の形となってしまいます。
雪の結晶は、
- 湿度が低いほど、枝分かれの少ない板状に
- 湿度が高くなるほど、枝分かれしやすい
傾向があります。
気温がマイナス10度から0度に近づくほど・・・
板が太く延びて針状に。
気温がマイナス10度から20度ぐらいになると・・・
六角形を保ちやすい傾向があります。
気温がマイナス30度以下になると・・・
角柱のような形状になるんですね。
もっと雪に親しみたい!
雪は季節・地域限定のもので、雪の降らない地方では憧れのような存在。一方で雪国の方にとっては、雪は面倒ながらも親しい友人のような存在となります。
一度に大量に降られてしまうと、電車やバスが止まったり交通渋滞を引き起こす厄介な雪。一方でスキー・スノーボードなどのスポーツや、美しい冬のイベントに雪は欠かせません。
寒いのが苦手な人も雪のことを知って、その美しさを楽しみませんか?
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