3月は別れの季節でもあり、冬から春へと移り変わる季節でもあります。そんな3月の祝日と言えば、春分の日。
学生にとっては春休み前の祝日、社会人にとっても年度末にほっと一息つける祝日ですよね。
そんな春分の日ですが、どういう祝日なのかご存知ですか?名前だけは知っていても意外と良く知らないかもしれませんね。
そこで、
- 春分の日の意味
- 2024年の春分の日はいつ?
- 春分の日に行われることや食べられるもの
…について、順番に紹介します!
春分の日の意味
自然を慈しむ日
春分の日は国民の祝日の一つで、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」と定められています。確かに3月下旬は新緑が芽吹き始める時期ですが、祝日の理由としてはやや曖昧ですよね?
この祝日は昭和23年(1948年)に交付されたもので、それ以前は「春季皇霊祭」(しゅんきこうれいさい)という祝日。歴代天皇・皇后らの霊を慰める儀式を行う日で、それが祝日となっていました。
ちなみに春のお彼岸として、春分の日の前後7日間にお墓参りに行きますよね?これは仏教でも同様に、ご先祖様の霊を慰める儀式を行うからです。
祝日の名前は変わりましたが、風習・行事としては今もしっかり残っているんですよ。
昼と夜がほぼ同じ
ところで春分の日の「春分」とは、どういうものなのでしょうか。
春分は二十四節気という、1年を24等分する暦に登場するもの。二十四節気は季節に基づいている為、昔から農作業を行う方に重宝されてきました。
二十四節気の一つである春分は、一年で一周する太陽の通り道にある「春分点」を通過する日。また昼と夜がほぼ同じになる日とされていますが、日本では14分程度昼のほうが長くなっています。
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2024年の春分の日はいつ?
2024年は3月20日!
2024年の春分の日は、3月20日です。
春分の日は「太陽が春分点を通過する日」のため、その年によって日付が変わります。具体的には、3月20日か21日のいずれかです。
算出方法もあります
今年の春分の日が3月20日か21日のどちらであるか?については簡単に確認できます。
方法は、「今年の西暦を4で割り、出た余りの数」を確認すること
今年の西暦を、
- 4で割って、余りが0・1だった場合は3月20日
- 4で割って、余りが2・3だった場合は3月21日
が春分の日となります。
ただしこの算出法は、2022年まで使えるもの。2023年以降に関しては改めて条件が変わるので、その年ごとに確認しましょう。
法律上の春分の日の決め方
法律上での春分の日は「春分点を太陽が通過する日」となっており、実は日付を指定していません。
その年ごとの春分の日を決めるのは、国立天文台が観測した最新データである「暦象年表」が届いてから。この暦象年表に基づいて、「春分の日」と「秋分の日」を確定し、2月1日に公布されます。
例えば、2024年の春分の日(及び秋分の日)は、2023年の2月に正式に日付が公布されるということですね。つまり2023年1月までは日付は未確定だったというわけです。
とは言え、春分点の通過日と、実際の春分の日が違ったことはありません。上の計算式で出た日と実際の春分の日の祝日が違う、という事にはならないので安心してくださいね。
春分の日に行われる行事は?
お彼岸のお墓参り
春分の日の行事としては、お彼岸のお墓参りが有名です。春分の日を中日とした前後7日間に、ご先祖様の供養を行うというものです。
お彼岸の「彼岸」とはあの世を指す言葉で、それに対してこの世のことは「此岸(しがん)」と呼びます。その間には三途の川が流れていて、死者は川を渡って彼岸に行くというのが仏教での考え方です。
実は彼岸は真西の方向にあるとされ、ちょうど春分の日と秋分の日にはほぼ真西に太陽が沈みます。そこで太陽が沈む真西を拝んでご先祖様を偲んだのが、お彼岸参りの始まりなんですよ。
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お彼岸とぼたもち
お彼岸に欠かせないのが、もち米を甘いあんこで包んだ「ぼたもち」です。お墓や御仏前にお供えしたあとに、みんなで美味しくいただきます。
ぼたもちは「おはぎ」ともいいますが、春のお彼岸に食べるのは「ぼたもち」の方。春に咲く花「牡丹」に見立てたためで、秋に食べる方は萩に見立てるので「おはぎ」と呼ばれます。
ただしこの説には異説もあり、「こしあん」だと「ぼたもち」で、「つぶあん」だと「おはぎ」という説もあります。さらには春が「おはぎ」で、秋が「ぼたもち」とする地方や、どちらも「おはぎ」とする地方もあるなど様々。
いずれにしても「もち米をあんこで包んだ食べ物」ですので、名前にこだわらず美味しく頂きたいですね。
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春分の日がくれば、春はすぐそこ
春分の日はご先祖様への感謝とともに、生物と自然を慈しむ日。きれいなお花をお供えしたり、ガーデニングを始めるのにピッタリの日ですね。
暦の上では既に春ですが、実際の3月はまだ肌寒い日も続きます。しかし桜が開花するなど、自然の中に少しずつ春を感じられる部分も。
春分の日をきっかけにして、身近に訪れる春を探してみませんか?
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