女性へ日頃の感謝の気持ちを伝える日と言えば、「母の日」や「ホワイトデー」が有名ですね。
ホワイトデーは、日本が発祥のイベントで世界的とは言えません。母の日は世界的なイベントですが、女性全般に対するイベントとは言いづらい部分があります。
そんな中でも、世界的に知られている女性全般の日として、「国際女性デー」という記念日があるんです。日本ではあまり馴染みが無いかもしれませんね。
この「国際女性デー」は、別名「ミモザの日」とも呼ばれていて、花束を贈る風習があるんですよ。
そんな国際女性デーとミモザの花の関係や、日本でのイベント状況について紹介します!
国際女性デーとは?
女性の政治的自由と平等のために
国際女性デー(International Women’s Day)は毎年3月8日に行われる、記念日の一つ。
国連が1975年に制定したもので、女性が政治・社会において平等に参加できる様に呼びかける日で、「国際婦人デー」、「国際女性の日」とも呼ばれています。
実は国連が制定する前から、3月8日は女性の日とされてきました。そうなったのには、1904年にアメリカで行われたデモが関係しています。
1904年当時のアメリカでは参政権はほぼ男性のみで、女性にはありませんでした。それに不満を持った女性労働者達が、同年の3月8日に、参政権を求めてニューヨークで大規模なデモを行ったんです。
このデモを受けて、1910年にドイツで「女性の政治的自由と平等のため」の記念日にする動きがはじまりました。
このことがきっかけとして、3月8日は女性の平等な権利を願う日となっていったわけです。
国際女性デーはソビエト連邦誕生のきっかけにも
3月8日の女性運動の動きは、実はソビエト連邦誕生のきっかけにもなっています。
当時は「ロシア帝国」だったのですが、様々な不満が積み重なった状態でした。そんな時に行われた国際女性デーの女性労働者のデモが、大規模な衝突を生むきっかけに。
これが1917年のことですが、男性労働者や兵士なども巻き込んだ流れは、後に「二月革命」と呼ばれる事となりました。
他にも要因はあるのですが、これをきっかけにロシア帝国は倒れて「ソビエト連邦」が誕生しました。二月革命の「2月」はロシアで使われた暦によるもので、世界の暦でみた場合は3月の出来事なんですね。
国際女性デーがミモザの日と言われる理由は?
イタリアの風習で
3月8日が国際女性デーとなった理由はわかりましたが、なぜ「ミモザの花束」が関係しているのでしょうか?
それはイタリアでの動きと、風習に理由があります。
イタリアでは1944年に「イタリア女性組合」という、女性のための団体が誕生しています。この団体のシンボルに、ミモザの花が選ばれました。
ミモザは3月に花を咲かせる、鮮やかな黄色が特徴の花。元々イタリアでは男性から女性にミモザの花束を贈る風習があるため、よく知られた花でした。
□ミモザの詩
https://youtu.be/27pWzHWprmA
*樹木に咲く花で、鮮やかな黄色が新鮮に映りますね。
後にイタリアでも3月8日の国際女性デーが制定されるのですが、イタリアでは「ミモザの日」とも呼ばれました。
「ESTA DELLA DONNA(フェスタ・デッラ・ドンナ)*イタリア語で女性の日という意味 に、感謝を込めてミモザの花を贈る。それも男性から女性へだけでなく、女性同士でも贈り合ってお祝いをするんですよ。
この風習が世界的に広がり、ミモザの花が国際女性デーを象徴する花となったんですね。
日本でも国際女性デーのイベントはあるの?
残念ながら日本においては、国際女性デーの知名度はあまり高くはありません。ただその一方で「ミモザの日」として、女性に嬉しいイベントが開催されています。
「ラ チッタデッラ」の「FESTA DELLA DONNA」
神奈川県川崎市に、「イタリアの街」をイメージした複合施設「ラ チッタデッラ」があります。
「ラ チッタデッラ」では、例年3月8日に近い土日に「FESTA DELLA DONNA」(フェスタ・デッラ・ドンナ)」というイベントが開催されます。
- 開催日程(予想):2020年3月7日(土)、8日(日)
- 開催時間:11時~17時
- 入場料:無料
- 開催場所:LA CITTADELLA(ラ チッタデッラ)
- 住所:川崎市川崎区小川町4-1
- アクセス:JR・京浜東北線・南武線の「川崎駅」/京急「川崎駅」から徒歩5分
- HP:MIMOSA FESTA|ラ チッタデッラ
女性のためのトークショーやマルシェ、ワークショップ、プレゼント企画などが行われる予定ですよ。
国際女性デー HAPPY WOMAN FESTA
「国際女性デー」を日本の文化行事として定着させたいという目的のもと、HAPPY WOMAN実行委員会という団体が、この時期に全国の会場で女性のためのセミナーやワークショップを開催します。
年々開催規模が大きくなってきており、昨年2019年は、地方会場も含めて12都道府県29会場で行われました。2025年までには全国開催を目標としており、2020年はさらに多くの会場で行われるのではないでしょうか。
なお、ドレスコードの指定もあって、「Happy Yellow」をあらわす「黄色」を、一点でも良いので取り入れた服装を…となっています。強制ではありませんが、可能であれば黄色が含まれるコーデで出かけたいですね。
お互いを認め合って
国際女性デーは女性が男性と同じく、政治や社会に参加出来るようにと願う日。また女性へ感謝を伝える日として、ミモザの花を贈る風習のある日でもあります。
「女性の権利」というと難しく聞こえますが、男女共お互いの良いところを認めて暮らしましょうというもの。
まずは毎日の生活の中で、
- お疲れ様!
- ありがとう!
- 一緒にがんばろう!
と、言葉にしてみませんか?
国際女性デー、あるいはミモザの日を、男性も女性も素敵に過ごせるきっかけとしたいですね!
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