初詣などで神社にお参りにいくと、境内に絵馬が飾ってあるのを見たことがありませんか?
神社では参拝しする以外にも、絵馬に願い事を書いて神様に託すこともできます。最終的には自分の努力次第ではありますが、神頼みしたい時もありますよね。
しかし、なぜ絵馬に願いを託すようになったのか気になりませんか?
そこで、絵馬の由来と、絵馬への正しい願い事の書き方について紹介します!
絵馬の由来
木の板に馬の絵が
絵馬は馬の絵などが描かれた木の板のことで、これに願い事をかいて神社に奉納します。
馬の代わりにその年の干支の絵が書かれている場合もあり、また絵がない場合も。また神社で購入せずに、個人で大きい絵馬を用意して奉納することもあります。
形状については地域によって違います。
・関東では家の形に近い五角形が主流
・関西では四角形が主流
・京都では額縁のように四辺に枠がついている
・奈良では縁を黒塗りして枠としたもの
といろいろあるんですよ。
なぜ「馬」なのか
絵馬という名称にも「馬」がいますし、なぜ絵馬には馬が描かれているのでしょうか?
その理由は、神様と密接な関係があります。
古代より神様は騎乗した姿で表れるとされ、馬は神様にとって移動手段の必需品。そのためお祭には馬を奉納し、その見返りとして奉納した人物の願いが叶えてもらっていました。
しかし馬は生き物であり高価な財産。一般庶民が毎年馬を奉納するのは、金銭面で大変でした。
そこで生きた馬の代わりに、木や土などで作った馬を奉納するように。やがてこれが「木の板に馬の絵を書いたもの」となり、絵馬になりました。
平安時代末期には絵馬の原型がほぼ完成し、室町時代には馬以外の絵も描かれるように。江戸時代になると願い事を叶えてもらう側面がより強くなり、それは現代まで続いています。
正しい絵馬の書き方
奉納する神社の絵馬を使う
絵馬を奉納しようと思ったら、奉納予定の神社の絵馬を入手しましょう。
例えば学問の神様で有名な太宰府天満宮の絵馬は、太宰府天満宮に奉納するのがベスト。
とはいえ絵馬をもらった神社が遠い場合は、近くの神社に奉納しても大丈夫。
しかし気持ちの問題として、できるだけ奉納する神社の絵馬を使いたいですね。
願い事はひとつだけ
絵馬に書く願い事で多いのは、合格祈願や恋愛成就。
また商売繁盛などお金に関する願い事や、子孫繁栄なども願う方も多いですね。
願い事はいくつもありますが、絵馬に書く願い事は一つだけ。複数書いてしまうと、神様がどれを叶えるべきが悩んでしまいますよ。
絵のない側に消えない筆記具で
願い事を決めたら、次は絵馬に願い事を書きましょう。
よく絵の書いてある表側に願い事を書く人がいますが、正しくは裏側に記入。
本来は墨で記入しますが、現代では黒マジックなど雨風で消えない筆記具であればOKです。
なお住所・氏名はどうするのかも気になりますね。
元々絵馬は「生まれの干支と性別」のみを書いていました。
現代では個人情報の事もありますし、気になるなら名前と住所は書かずに、奉納した日付だけでも大丈夫。また神社によっては、願い事の上から貼る個人情報保護シールをくれる場合もあります。
願い事ははっきり
願い事でよく書いてしまうのが、「○○しますように」というもの。
・合格できますように…
・結婚できますように…
などと、ついつい書いてしまいがち。
しかし、これでは願いとしてはややあいまいで、ぼんやりとしか神様には伝わりません。
合格祈願であれば、
・○○大学に合格する
・国家試験に合格する
という書き方にする。
恋愛成就でも、
・今年中に結婚する
・好きな人ができる
と言い切ってしまいましょう!
ポイントは、「したい」「なりたい」ではなく、「する」「できる」「なる」と断言すること。
より強い意志を持った願いとして、神様が叶えやすくしてくれますよ。
代理人を立ててもいいの?
子供の受験のご利益のために、親が神社に行って絵馬に願いを書くという話も聞きます。あらかじめ記入してもらった絵馬を奉納する場合もありますし、現地で代筆する場合も。
いずれの場合でも、絵馬の書き方さえ合っていれば、代理人が書いても奉納しても問題ありません。
まとめ
最後に簡単に絵馬の書き方についてまとめましたので、確認して絵馬に願い事を描きましょう。
・奉納したい神社の絵馬をなるべく使う。
・絵の描かれていない裏側に、黒マジックなど消えない筆記具で記入する。
・「する」「できる」「なる」と断言する。
・願い事は1つだけにする。
・気になるなら、名前や住所は書かなくても大丈夫。
・奉納した日付を記入する。
神様お願い!
神様は普段から頑張っている人の願いを、より叶えてくれるという話も聞きます。また神頼みを行う前に、自分で出来る事はしっかり行うことも大切です。
絵馬は神様に捧げものをする代わりに、願い事を叶えてもらうというシステム。わかりやすくはっきり願い事を書いて、神様にしっかり伝えたいですね。
神様に願い事を伝えるために、絵馬を上手に使いましょう!
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