お腹がすいているわけでもないのに、お腹が鳴る・・
こんな経験したことがありませんか?
し~んとした部屋で、大きな音が鳴ったりすると、恥ずかしいですよね。
実は、お腹が鳴ることで悩んでいる人は、多いんです。
空腹でもないのにお腹が鳴る原因や、お腹が鳴るのを防ぐ方法などについて、
まとめてみました。
空腹でもないのにお腹が鳴る原因
お腹が鳴ることを、一般的に「腹鳴(ふくめい)」と言います。
「腹鳴り(はらなり)」と言われることもあるようです。
空腹時でも、お腹がすいてない時でも、お腹が鳴れば「腹鳴」です。
音が鳴るだけに恥ずかしくなる、
この「腹鳴」に悩んでいる人が多いのです。
お腹が鳴る原因は?
お腹が鳴るのは、胃腸の収縮運動で、
お腹の中の空気が圧縮されるためです。
では、どのようなときに、胃腸は収縮するのでしょうか。
お腹が空くと、
「このままではエネルギーがなくなってしまう!」
と感じた脳が、胃に信号を送ります。
脳からの指示を受けた胃は、少しでも多くの栄養を摂れるように、
胃を空っぽにしようとするんですね。
胃腸が収縮するのは、胃の中に残ったものを、腸へ送ろうとするからです。
だから、お腹がすいているときには、お腹が鳴るんですね。
どうしてお腹が空いていなくてもお腹が鳴るの?
空腹でないのにお腹が鳴るのも、やはり胃腸の収縮のせいですが、
お腹を空っぽにするためではなく、胃腸にたまった空気(ガス)が原因です。
お腹にたまった空気によって、腸が動かされて音が鳴るわけです。
では、どうしてお腹に空気がたまるんでしょう?
呑気症(どんきしょう)とは
「呑気症(どんきしょう)」ってご存知ですか?
「空気嚥下症(くうきえんげしょう)」とも呼ばれていますが、
多量の空気を無意識に飲み込んでしまい、
胃にたまる空気が増える症状です。
この呑気症になると、胃の不快感や痛み、
そして、お腹が鳴るなどの症状があらわれるんですね。
呑気症は、20代から50代の女性に多く、
不安や緊張によるストレスが主な原因だとされています。
呑気症(どんきしょう)の原因と対策
お腹が鳴る症状としても現れる呑気症
その原因としては、
・早食い
・炭酸飲料を頻繁に飲む
・精神的ストレス
・歯を噛みしめる習慣
・パソコン作業などでいつもうつむき加減の姿勢をしている
・無意識のうちに口を動かしている
などが考えられます。
また、炭酸飲料をたくさん飲むのも、
お腹に空気がたまる原因になります。
食事は、内容に気を付けるとともに、
ゆっくり噛んで食べるようにしましょう。
呑気症は、ストレスが主な原因なので、不安や緊張を緩和し、
十分な休養をとることが大切です。
「気にするな」と言われても難しいのはわかります。
ですが、お腹が鳴ることを気にすること自体がストレスになるので、
周囲の理解を求めるなどして、気にしすぎないことが大切ですね。
お腹が鳴ることは良いこと?悪いこと?
病院に行くと、お医者さんが聴診器でお腹の音を聞いていますよね。
実は、健康なお腹も、音が鳴っているんです。
腸の音は「グル音」と言われます。
お腹が空いたときに「グルル~」となるのとは違い、
「ポコポコ」「キュ~」と言うような音です。
腸管閉塞などの場合は、音が大きくなるなど、お医者さんは
お腹の音で、異常の有無を判断しているわけですね。
つまり、お腹の音が鳴ることは、
胃腸が働いていることで、正常なことです。
ただし、呑気症のように、
お腹に空気が溜まり過ぎて音が鳴る、と言った場合は
良いこととは言えず、何らかの対策が必要になります。
お腹が鳴るのを防ぐ方法
学校や職場で、特に静かな場面でお腹が鳴ると、
本当に恥ずかしいですよね。
お腹が鳴るのを気にすると、勉強や仕事に集中できないことにもなりかねません。
そこで、お腹が鳴るのを防ぐ方法を考えてみました。
お腹が空かない・空きにくいようにする
お腹が空いたらお腹が鳴るので、午前中いっぱいは、
お腹が鳴らないようにしたいですね。
朝食は、しっかり摂るようにしましょう。
できれば、パンよりも、ご飯の方が、腹持ちがいいです。
ちょっと早起きして、朝ごはんもゆっくり食べられるといいですね。
食事中に、水分を摂りすぎるのはNG。
空気を飲み込みやすくなりますし、胃酸が薄まって、消化が悪くなります。
朝、ヨーグルトを食べるのも効果的です。
ヨーグルトは、腸内の善玉菌を増やし、お腹の調子を整えてくれる優れた食品です。
積極的に、食べるようにしたいですね。
お腹が鳴りそうになったときは?
朝ごはんをしっかり食べても、やっぱりお腹が鳴ってしまうことも、ありますよね。
そんな時には、次の方法がおすすめです。
・思い切り背筋を伸ばす
猫背の状態だと胃が圧迫されるので、お腹が鳴りやすくなります。
お腹が鳴りそうになったら、まずは背筋を伸ばしてみましょう。
・チョコや飴を食べる
チョコや飴などの「糖分」は、ちょっととるだけでも、
血糖値があがり、お腹が鳴るのがおさまります。
でも、この方法は、学校ではちょっと難しいかもしれませんね。
・お腹を膨らませる
お腹が鳴りそうになったら、息を吐きながら、3秒くらい
お腹を膨らませましょう。
ヨガマスターがお腹を膨らませる動画があります。
この呼吸法は、内臓の動きを良くする重要な腹式呼吸なんだそうです。
でも、ちょっと面白いですね。
■呼吸ヨガ カパルバティkapalbhati pranayam by bishow
・万能のツボ「合谷」を押す
親指と人差し指の間にある「合谷」は「万能ツボ」と言われます。
お腹が鳴るのを防ぐだけではなく、空腹を防ぐ効果もあるので
この方法は、ダイエットにも有効ですね。
■肩こりに良く効くツボ(親指と人差し指の間にある合谷)
https://youtu.be/1amrvpOHZLY
・息を止め、ゆっくり息を吐く
大きく息を吸ってから、できるだけ長く止めて我慢、
その後、ゆっくりと吐き出しましょう。
胃腸の運動を抑えてくれるので、かなり効果のある方法です。
気にしないことも大切
実は、私自身、子供の頃から、この問題で悩んでたんですね。
ご飯を食べる時間を調節したり、
小さなお菓子を用意して見たりと
いろんなことを試してみましたが、
やはり、お腹が鳴ってしまうことも多かったです。
静かなところでお腹が鳴るので、恥ずかしい思いもしました。
三度の食事を規則正しく摂ることができればいいのですが、
なかなか難しいですよね。
でも、そんなときには「お腹空いちゃった!」と
明るく言ってみるのも、大切だと思います。
お腹が鳴ることって、誰にでもあることだし、実は、他の人のことは
それほど気にしていないかもしれませんよ?
お腹の空気だけでなく、ストレスも溜めこまないようにしたいですね。
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