車を持っている方、特に雪が降る地域にお住まいの方にとっては、寒い時期がやってくると冬用タイヤが必要になってきますよね。
もう冬用タイヤの準備は済みましたか?
冬用のタイヤを用意しようと思っているけど、いまいちどんな物を選んだらいいのかわからない。また冬用のタイヤと言えば何故スタッドレスタイヤなのか?と疑問に思う方も多いかもしれません。
そんな方の為に、冬用のタイヤの種類とスタッドレスタイヤの正しい選び方について紹介します。
タイヤの種類について
冬用のタイヤにはいくつか種類があります。
- スノータイヤ
- スパイクタイヤ
- スタッドレスタイヤ
です。
それぞれの特徴を紹介していましょう。
スノータイヤ(snow tire)
スノータイヤは夏タイヤと同じ素材を使ったものですが、タイヤの凹凸を激しくする事で雪道での抵抗が大きくなり、滑りにくくしたものです。
夏タイヤの素材は、冬の低温では硬化してしまうので、スタッドレスタイヤのような効果は期待出来ません。
スパイクタイヤ(studded tire)
スパイクはタイヤについているスタッド(びょう)の事を指しています。スパイクタイヤとスタッドタイヤは同じものと言えますね。
スパイクが雪道などでタイヤが滑ることを克服してくれますが、道路を削ってしまうので国内では特別なケースを除き、使用禁止となっています。
スタッドレスタイヤ(studless tire)
「スタッドレス」とは、スパイクがないという意味です。
上で紹介したように、スパイクタイヤは使用禁止になったので、近年では『冬用タイヤ』と言えば、スタッドレスタイヤの事を指します。
スパイクの代わりに柔らかいゴム素材を使用し、タイヤ表面の凹凸の接地性を高める事でグリップ力を維持します。
吸水・吸着効果を高めるためにサイプ(細かい溝)がたくさん刻まれたタイヤや、氷を引っ掻く事で摩擦力を稼ぐために、特殊素材を使ったタイヤもありますね。
3つのタイヤの違い、分かりましたか?
今は冬用タイヤ=スタッドレスと覚えてくださいね。
スタッドレスタイヤはいつ購入したらいい?
スタッドレスタイヤ購入を検討する人は、10月中が多いですね。
『まだ必要ないと思っていたら、急に雪が降ってきたので慌てて買いに走る』
という人がやっぱり多いかと思います。
でも、そんな日はお店は混み合いますし、そういう時に限って、必要なサイズのタイヤは在庫がない事も多々あります。
冬が近づいてきたら、できるだけ早めに用意した方が良いですね。
□ブリザック(BLIZZAK) スタッドレス 雪道テスト走行(三菱 軽トラ)
スタッドレスタイヤに履き替えるタイミングは、天気予報と相談しましょう。
また、新しいスタッドレスタイヤを使用する場合は、約100kmの走行が必要と言われています。
タイヤ表面の『皮』を削り落とさないと、本来の性能を発揮出来ません。タイヤ使用開始までに変質しないように、外側とタイヤ本体の構造が異なっているためです。
これは、夏タイヤでも同じ。雪が降る前に履き替え、あらかじめ100kmほどの慣らし走行をしておく事をお勧めします。
昨年使ったスタッドレスタイヤがあるという場合は、この心配はありません。初雪に合わせて履き替えるといいでしょう。
雪が降る心配や凍結の可能性がなくなった頃には、夏タイヤに履き替えてください。スタッドレスタイヤは、夏の高気温ではゴムが柔らかくなり、表面の凹凸が変形してしまうので、摩擦力が低下し車が止まりにくくなるからです。
スタッドレスの時期は、初雪から春まで、と覚えてくださいね。
スタッドレスタイヤを選ぶコツ
スタッドレスタイヤを選ぶコツは何なのか。
それは、走る環境に合ったタイヤを選ぶということです。
北海道に住む人と、関東の都会に住む人では、選ぶタイヤは違って当たり前ですね。
まずは、自分の住んでいる地域の環境を把握することが大切。
一日中雪が降っている寒冷地もあれば、雪は降るものの日中は乾いてしまう地域もあります。気候によって道路の状態は大分違ってきますよね。
気をつけたいポイント
スタッドレスタイヤを使用するにあたって、いくつか気をつけたいポイントをリストアップします。
- 雪道対策・・・・・・安定した走行性能
- アイスバーン対策・・氷に食いつくようなグリップ性能
- シャーベット路対策・では走破性
- ドライ・・・・・・・高速での安定性
- 寒冷地であれば …雪道や凍結路での走行性能の高さを優先して選ぶ
- それ以外の地域は…凍結した道路と乾燥した道路のどちらもバランスよくカバーできるタイプを選ぶ
といいでしょう。
またタイヤのサイズは、自動車に適合したサイズのタイヤを選んでください。
特に気をつけなくてはいけない事は、『標準モデルのサイズを選ぶ事』です。新車時から標準モデルでなく、特別仕様のホイールが装着されている事があるからです。
こうしたオプションサイズのタイヤは、一般道の機能性やスタイルを重視した設定なので、雪道走行に適したサイズでない場合があります。
自分の車はどうなんだろう・・・?と不安な時は、自動車販売店やタイヤショップに相談してみてください。
【関連記事】
スタッドレスタイヤの寿命年数と寿命をチェックする方法は?
早め早めの対策を!
いかがしたか?
雪道は思いの他危険が潜んでいます。
慣れている方は早め早めの対策をするもの。あなたも雪が降る前に早めにスタッドレスタイヤを用意して準備万端で雪を迎えましょう!
コメントを残す