久々に体を動かした時に、足をつってしまった…という経験はありませんか?中には真夜中に寝ていて、いきなり足をつってしまった…という方もおられるかもしれません。
足がつってしまうと、あまりの痛さについ慌ててしまいます。ですが、そんな時に出来る対処方法を覚えてておくと、なってしまった時でも安心ですね。
そこで、足がつる原因と対処方法、予防方法を紹介します!
足がつる原因は?
筋肉の縮み具合が
こむら返り(足がつる)が起こってしまうメカニズムは、筋肉にあります。
筋肉はそれだけで一つの部位ではなく、いくつもの筋繊維が集まったもの。ところが様々な原因により、筋肉の一部だけが必要以上に縮んでしまうことが。すると筋繊維同士でズレが生まれて足がつり、とても強い痛みが出てしまいます。
筋肉の疲れ
ではなぜ、一部の筋繊維でズレが生まれてしまうのでしょうか。その原因はいくつかありますが、まずあげられるのが筋肉に溜まった疲労です。
筋肉を毎日使い続けていると、体が疲労を感じるように筋肉も疲労。そんな状態で無理に筋肉を動かすと、脳から受けた指示に対処出来なくなってしまいます。その結果が筋繊維のばらつきとなり、足がつってしまうのです。
冷え
急に運動を始めると、足をつってしまうことがあります。これは筋肉が冷えてこわばっているのに、無理に動かしてしまうから。
また普段から冷え性だと筋肉が冷えているため、足がつりやすくなる原因ともなります。
ミネラル不足
脳から筋肉への指示には、カリウムやマグネシウムといったミネラルが必要となります。これらのミネラルが不足してバランスが崩れると、指示が上手く伝わらない原因に。
筋肉疲労や体の冷えが重なることで、さらに足がつりやすい状況を作ってしまうのです。
汗のかきすぎ
ミネラルバランスが崩れる原因の一つに、運動などでかく汗があります。
汗にはミネラルが含まれるため、大量に汗をかくと同時にミネラルも失われる結果に。
また脱水症状を起こしている時も、ミネラル不足とになりやすいので注意が必要です。
妊娠中の可能性も
直接の原因ではないのですが、妊娠中の方は通常よりも足がつりやすい状態に。
お腹の赤ちゃんに栄養を与える為にミネラル不足になりやすく、足の筋肉も疲れやすいからです。
足がつった時の対処方法
足の親指を…
足がつってしまった時は、ふくらはぎの筋肉を均等に伸ばすことで治すことが可能です。
ふくらはぎの筋肉は、次の手順で伸ばしましょう。
1.無理のない範囲で足の力を抜きます
2.足を伸ばしてかかとを床につけ、足の甲をすね側に倒すように力を軽く入れます
3.つった片足の親指を手で掴み、すねの方へゆっくり10秒ほど引っ張っります
4.ゆっくり戻します
5.痛みが和らぐまで、2~4の手順を無理のない範囲で続けます
ポイントは無理に力を入れないこと。余計な力が加わると筋肉を痛める危険があります。
予防方法は?
ストレッチ
体を動かす前にストレッチを行うと、筋肉がほぐれて足がつりにくくなります。また毎日ストレッチを行うことで、急につってしまう状況を防止できます。
ストレッチ方法はいくつかありますが、日頃から出来る簡単な方法を一つ紹介します。
◆足のつりを予防する簡単なストレッチ方法
1.3~5センチ程度の厚みのある雑誌などを床に置きます
2.かかとがはみ出た状態で上に乗ります
3.軽く前方に体重をかけながら、ゆっくりかかとを上下させます
4.これを5回くりかえして1セットとし、3セット程度繰り返します
ポイントは、ゆっくり行うことと、上下は出来る範囲ギリギリまで頑張ること。
上下に動くとバランスを崩しやすいので、転ばないように注意しましょう。
□ふくらはぎがつる前に予防のストレッチをしてみませんか☆
https://youtu.be/d6MwFnMbXdY
*足がつった時の対処方法の応用編で、ストレッチすることも可能です!
スポーツドリンクで水分補給
脱水気味だったり汗をかきすぎると、足がつりやすくなります。そのためスポーツドリンクを飲んで、失った水分とミネラルを補給しましょう。
これは寝る前でも効果的で、睡眠中に足がつるのを防ぐ効果も。ただしスポーツドリンクは糖分が多いので、運動中以外は飲み過ぎにも注意が必要です。
食生活を見直す
普段の食生活を見直すことで、足をつりにくい体質にすることが可能です。
この場合、積極的に取りたいのが、カリウム・マグネシウムといったミネラルと、ビタミンB1。ビタミンB1には筋肉の疲労回復効果と、神経伝達を手助けする効果があるんですよ。
カリウムを多く含む食べ物は…
バナナやアボカド・アーモンド
マグネシウムを多く含む食べ物は…
ナッツ類や大豆、海藻類
ビタミンB1を多く含む食べ物は…
豚肉や大豆
にそれぞれに栄養素が含まれるので、これらを上手に食生活に取り入れたいですね。
放置すると思わぬ病気が
足がつってしまうと激痛が走りますが、痛みが治まった後は意外と放置しがち。しかし何度も繰り返しす場合、骨盤の歪みなどで血流が悪くなっていることも考えられます。
また心筋梗塞や動脈硬化・糖尿病の症状の一つとして、足がつっていることも。整形外科の診療を受けて筋肉の治療を行うと同時に、健康診断を受けることも強くおすすめします。
足がつることを「よくあること」と思わずに、日頃の生活を見直すきっかけにしませんか?
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