天気予報で「今日は夏日となるでしょう」と言われると、暑さを想像してうんざりしませんか?
しかし熱中症対策を考えたり、涼しく過ごす準備ができるため、こうした天気予報はとても助かりますね。
ところで天気予報では、「夏日」「真夏日」「猛暑日」と表現が変わることがありますよね?どの言葉も暑くて大変だという事はわかるのですが、具体的にはどういった違いがあるのでしょう?
そこで、夏日・真夏日・猛暑日の違い、また酷暑日や熱帯夜についても、あわせて紹介していきます。
夏日と真夏日と猛暑日の違い
夏日とは?
夏日とは、1日(0時~24時)の最高気温が25度以上30度未満になる日の事を指します。
これは気象用語なのですが、天候は関係ないため、雨でも気温が25度を超えたらその日は夏日。季節も指定していない為、1月や2月でも25度を超えれば「夏日」なのです。
少し話はそれますが、30度未満と言われた場合、30度はその範囲に含みません。ですので夏日となる最高気温の範囲は、「25度から29度台の間」となります。
真夏日とは?
真夏日とは、1日の最高気温が30度以上35度未満となる日を指す気象用語。
雨の日で真夏日となれば蒸し暑くなりますし、晴天となれば体感温度は更に暑く感じます。夏日と発表された時点で熱中症対策は考えなければなりませんが、真夏日は更に熱中症への注意が必要。
可能であれば日中の外出は避け、出る場合も日傘や帽子などで直射日光対策を行いましょう。また室内でも熱中症になりますので、こまめな水分補給と冷房などで気温を下げることも必要です。
猛暑日とは?
猛暑日とは、1日の最高気温が35度以上になる日を指す気象用語。上限がないため、40度を超える日があった場合も「猛暑日」となります。
猛暑日となった場合、日が暮れた後も暑さが残ることが多く寝苦しい夜になることがあります。そのため夜中でも熱中症対策が必要で、なるべく冷房を切らずに寝ることをおすすめします。
また猛暑日は外出を避け、どうしても出る場合は対策をした上で日陰を歩きましょう。
更に喉が乾いていなくても、こまめに水分を取ることも大切。この場合もお茶やジュースではなく、スポーツドリンクや経口補水液がオススメです。
経口補水液は市販されていますが、自宅でも作ることも可能です。
少しでも体調がおかしいと感じたら、熱中症を疑って直ぐに涼しい所で休憩して水分補給。特に子供や高齢者は体調変化に気づきにくいため、周囲で気を配るように心がけましょう。
【参考記事】
熱中症の症状と予防。水分補給の正しい方法とは?
夏日・真夏日・猛暑日、それぞれの違い
夏日・真夏日・猛暑日の違いを、比較してみましょう。
- 夏日 → 1日の最高気温が25度から29度台になる日
- 真夏日 → 1日の最高気温が30度から34度台になる日
- 猛暑日 → 1日の最高気温が35度以上になる日
夏日・真夏日・猛暑日は、それぞれの範囲が5度刻みです。
その点を覚えるとわかりやすいですね。いずれにしても最高気温は25度以上となる日ですので、暑さを覚悟して1日を過ごしましょう。
酷暑日とは?
酷暑日=猛暑日
ところで以前は「酷暑日」という表現もありましたが、最近は見聞きしませんね。
酷暑日は日中の最高気温が35度以上になる日を指す言葉で、実は気象用語ではありません。現在では同じ意味である気象用語の「猛暑日」があるため、めったに耳にすることがなくなりました。
酷暑日が先で猛暑日が後
もともと気象用語には、35度以上になる日を指す言葉がありませんでした。しかし温暖化の影響で、最高気温が35度以上となる日が何日も続くように。
そのため2000年ごろより、マスコミでは35度以上になる日を「酷暑日」と言うようになりました。それを受けて2006年に気象予報用語が改定され、酷暑日と同じ意味の「猛暑日」が誕生。
天気予報でも「猛暑日」を使うようになったため、酷暑日は使われなくなったのです。
熱帯夜とは?
夜限定
熱帯夜とは、1日の最低気温が25度以下にならない日のことを指す言葉。
そのため熱帯夜となる日は、必ず夏日・真夏日・猛暑日のいずれかにもなります。
日中も暑いのに夜になっても寝苦しいため、熱中症や夏バテになりやすい傾向があります。寝る前にエアコンを使用するなどして、室内を涼しくしてから眠りましょう。エアコンを使いたくない場合は、体に当たらないように扇風機を使うのも効果的ですよ。
ちなみに「熱帯夜」は元は気象用語ではなく、お天気キャスターとして活躍された倉嶋厚さんという方が作った言葉。しかし分かりやすさから一般的に使われるようになり、後に気象用語として採用されました。
【参考記事】
気温に合わせて涼しく過ごそう
夏日・真夏日・猛暑日は、最高気温の違いをわかりやすく伝えるための言葉。夏日の予報が出たら暑さ対策を考え、真夏日となった場合は外出を控えるなどの対策も必要となります。
更に猛暑日となった日は、こまめな水分補給と涼しく過ごす事が大切です。
夏だから暑いのが当たり前と思っていると、熱中症で思わぬ事態になりかねません。夏日などの予報が出たら、必ず暑さ対策を心がけて1日を過ごしましょう!
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