城に映える夜桜

の季節を迎えると、不思議と昔ながらの情景を見に行きたくなります。特にお城とともに見る桜は美しく、昔の人も同じ光景を見たのかと思うと胸が熱くなるのではないでしょうか?

お城と桜が一緒に楽しめる場所はいくつかありますが、特におすすめなのが新潟にある高田公園。特にライトアップされた夜桜が美しく、幻想的な世界が広がります。ぜひ一度は見ておきたいものですね。

そんな高田公園の桜

  • 高田公園の桜の特徴
  • 高田公園の桜の見どころ
  • 2024年の桜の開花予想と見頃時期
  • アクセス情報

について紹介します。

高田公園の桜の特徴は?

徳川家康の子、松平忠輝が建てた城

高田公園は新潟県上越市にあり、高田城を中心とした城址公園(じょうしこうえん)となっています。元は福島城というお城があったのですが、松平忠輝という方が1614年(慶長19年)に高田城として築城し直しました。

松平忠輝は徳川家康の六男。ですが家康に嫌われて、不遇の人生を送った人として知られています。家康に嫌われていた理由としては、性格が合わない、見た目が気に入らない説など様々ですが、一方で和解してたという説もあります。

松平忠輝は文化人の側面もあり、家康が大切にしていた笛を譲り受けた逸話も残されています。

その忠輝が手がけた高田城は、石垣のない珍しいお城。お城事態は最近になって再建したものですが、堀の一部などが当時のまま残されています。

ソメイヨシノとハス

夜にきれいな桜

高田公園に桜が植えられたのは明治になってからで、陸軍の兵士が植えたのが始まり。現在は4000本のソメイヨシノが公園内外にあり、お城を取り囲むように花が咲き誇ります。

当初は一般には開放されていませんでしたが、大正時代には観桜会(かんおうかい)が開かれるようになりました。そして戦後になってから公園として整備され、誰でも楽しめる桜となったんです。

ちなみにソメイヨシノを植林した時に、実は城のお堀に蓮(ハス)を植えられています。

これは明治維新で生活に困った士族を助けるために、ハスの根である「レンコン」を栽培するため。ハスの花の見頃は7月頃ですが、現在も高田公園の名物となっています。

高田公園の桜の見どころ!

高田城百万人観桜会

高田公園の桜を有名にしたのは、高田城百万人観桜会というイベントです。

高田城百万人観桜会は例年4月上旬ころから15日程度の日程で開催されます。2024年(令和6年)の開催日程は次の予定です。

  • イベント:第99回 高田城百万人観桜会
  • 開催日程:2024年3月29日~4月14日
  • ライトアップ:
    • 公園内:日没頃~21時(最盛期は22時まで)
    • 高田城三重櫓(さんじゅうやぐら):18時~22時

高田城のライトアップ!

高田公園の桜の見どころは、なんと言ってもライトアップされた夜桜でしょう。

3000個ものボンボリで桜を淡く照らし、高田城をライトアップする様子はとても幻想的。特にお堀の周辺が美しく、水面とのコントラストが印象的です。

このため、

  • 「さくら名所100選の地」
  • 「日本三大夜桜」

として高い評価を受けています。

ぜひ時間を合わせて、夜桜を見に行きたいですね。

□≪上越妙高百景≫満開の夜桜 高田公園
https://youtu.be/mOnETvZb9iI

*ライトアップされた高田城の姿がとても幻想的です!

昼も夜も素敵な桜ロード

高田公園の桜では、ボンボリで照らされた桜並木・通称桜ロードも見どころです。

幻想的で美しい夜のライトアップはもちろん、綺麗な桜の並木道を昼間に歩くのも素敵ですよ。

また付近には屋台が並ぶので、花より団子の人にも大満足。観桜会ではイベントも数多く行われるため、桜以外でも楽しめますね。

*昼間の桜ロードでは、じっくりと桜を見て楽しみたいですね。

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高田公園の桜の開花時期と見頃の予想

4月初めに花開く

新潟県は南北に長く、桜の開花予想を見る際は新潟市ではなく上越市で見る必要があります。高田公園のある上越の桜の開花は、概ね新潟の開花よりも数日早めとなっています。

そんな上越市の平年の開花は4月8日頃、満開は4月13日頃

しかし今年の予想は開花は3/30 満開は4/3頃を予想しています。

ちなみに過去の開花状況は次の通りです。

年度開花満開
2019年度4月2日4月7日
2018年度3月30日4月4日
2017年度4月6日4月10日
2016年度4月1日4月6日
2015年度4月2日4月9日

2024年は開花が早まる傾向に合わせ、3月29日から~4月14日に高田城址公園観桜会を行う予定。

城に映る夜桜

高田公園へのアクセス

JRで行く場合

東京方面からJRを利用する場合は、

  1. 北陸新幹線で上越妙高駅まで向かいます
  2. えちごトキめき鉄道・妙高はねうまライン」に乗り換えます
  3. 高田駅で下車。
  4. 高田公園までは徒歩で15分ほどのところです

※えちごトキめき鉄道・妙高はねうまラインとは変わった名前の鉄道ですが、2015年まで「JR信越本線」だったところです。

乗り換え時間などもありますが、東京からはおよそ2時間半の旅となります。

車で行く場合

自動車で行かれる際は、上越高田IC、あるいは上越ICから約10分です。看板も出ているので迷うことは少ないかと思いますよ。

  • 上信越自動車道「上越高田IC」で降りて県道85号、579号経由で10分
  • 北陸自動車道「上越IC」で降りて県道18号、38号経由で10分

注)尚、高田公園の駐車場は観桜会開催中は利用できません。近くに複数の臨時駐車場(500円)が設けられます。駐車場からは徒歩で移動か、有料のシャトルバス(高校生以上200円、小中学生100円)を利用となります。

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いつ見ても桜が美しい高田公園

日本三大夜桜に数えられるだけあって、ライトアップされた桜とお城が美しい高田公園。桜の見頃は短めですが、桜の散る様子もまたライトアップで美しく照らしだされます。

咲き始め・見頃・終わり頃、そして昼と夜とで表情を変えるソメイヨシノ。その変化を楽しむために、上越・高田公園に足を運びませんか?