岡崎花火

在は日本各地で楽しめる花火大会ですが、古く江戸時代の名残を今に残す伝統のある花火大会があります。それが、愛知県岡崎市で開催される「岡崎の花火大会」

岡崎の地は徳川将軍家とも関係が深い地域。「三河花火」という独自の花火文化も残る、岡崎での花火大会は一見の価値ありです!

そんな歴史ある岡崎の花火大会。2023年の開催日程や見どころ、そして穴場スポットについて紹介します!

岡崎花火大会の日時や開催場所について

岡崎の花火大会の正式名称は、「岡崎城下家康公夏まつり花火大会」。毎年8月の第1土曜日に開催されます。

その前後の日程で「岡崎城下家康公夏まつり(旧:岡崎観光夏まつり)」が行われますが、花火大会はこの1日のみ。2時間もの間次々と花火が打ち上がります。

    • 花火大会名:岡崎城下家康公夏まつり花火大会
    • 花火大会開催日:2023年(令和5年)8月5日(土)
    • 打ち上げ時間:19:00~20:30ごろ
    • 打ち上げ場所:矢作川河畔・乙川河畔(殿橋下流)

※雨天決行。荒天時は順延無し

が矢作川河畔、が乙川河畔です。

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岡崎花火大会の見どころ!

岡崎でしか見られない「三河花火」

まず注目してほしのが、職人の技が光る数々の打ち上げ花火です。代々受け継がれてきた職人の打ちあげる花火は、他の花火大会とは一味違います。

メロディスターマインや豪華な打ち上げ花火が、岡崎城をバックに次々と打ち上がります。

□岡崎花火大会 ワイドミュージックスターマイン「Road of Resistance」
https://youtu.be/RrBFIuEhcI0

※少し聞こえにくいですが、音楽に合わせてスターマインが…!

岡崎の花火大会は、歴史ある「三河花火」が見られる貴重な場でもあります。三河花火と言えば金魚花火。これを見なければ三河花火は語れませんね。

金魚花火というのは水上花火の一種。三色の光が水面に入る様子が、まるで金魚が泳ぎ回っているように見えるんです。

他にも、

  • 流れる銀の火の粉が滝ように降り注ぐ「銀滝」
  • 長さ120mにもなる大筒から一斉に花火の火柱が吹き上がる「大のし」

など・・独特の仕掛け花火にはきっと驚かされますよ。

□岡崎花火大会 仕掛花火・火車・金魚花火・銀滝・大のし
https://youtu.be/qnYFELU5jtY

※5分30秒から火車、10分50秒から金魚花火、18分30秒ら銀滝、21分40秒から大のしです。

岡崎花火大会の見学スポットは?

乙川河畔で花火を見るなら…

打ち上げ会場のうち、乙川河畔の会場はお祭り気分で花火が楽しめます。花火もきれいに見えますし露店も多いのですが、その分大変混雑します。

乙川の河川敷には有料の桟敷席も用意されますが、定員6名席で45000円とちょっとお高め…。また例年7月上旬ころに、岡崎市観光協会に電話で申し込みをして後日抽選をするという方式になっています。

抽選なので誰でも必ず席が手に入るわけではないんですね。

ですので、乙川河畔近くで見たいのであれば、当日開放される河川敷のテニスコート(乙川河川敷庭球場)がおすすめです。朝から開放されるので、早い時間に場所を押さえからゆっくり遊びに行く事も可能ですよ。

矢作河畔で花火を見るなら…

一方の矢作河畔は乙川河畔よりも人が少なく、のんびりと花火見物が可能です。それでもやはり混雑しますし、河畔という事で虫も少々気になります。

おすすめなのが、矢作橋を越えたあたりの堤防。ここまで来ると混雑が避けられて、しかも打ち上げ花火がきれいに見える良好ポイントなんですよ。

穴場スポットなら…

混雑を避けて花火を観賞したい場合は、穴場のスポットもあるので、そちらに行かれることをおすすめします。

岡崎中央総合公園

車で行く予定があるのなら、岡崎中央総合公園がおすすめ。仕掛け花火は見えづらいのですが、打ち上げ花火と夜景が一望できる絶好のポイントです。

何と言っても約3000台止められ、岡崎ICからも車で5分という好立地条件!乙川河畔や矢作河畔近辺は、駐車場が少ないので車で行くならここを抑えておきましょう。

住所:岡崎市高隆寺町字峠1

岡崎公園

近隣から見に行くのなら、岡崎公園がおすすめ。打ち上げ場所から近く、しっかり花火が楽しめます。

ただしこの場所は地元でも知られている、穴場の中では有名ポイント。早い内に行かないと、良い席は取れないかも知れません。芝生が開放されているので、そこにシートを広げて観覧出来るのが嬉しいですね。

住所:岡崎市康生町561-1

イオンモール・アピタ・ZENTの屋上

イオンモール岡崎、アピタ岡崎北店、ZENT岡崎インター店の屋上が、当日開放されて花火見物スペースとなります。

打ち上げ場所から少し離れていますが、屋上からですので花火はしっかり見られます。

ただし例年開放はされているのですが、マナー低下の問題もあって開放が取り止めになる可能性もあります。必ずお店の告示を確認して、開放された場合はマナーを守って楽しく見物しましょう。

  • 青が「イオンモール岡崎」(岡崎市戸崎町字外山38-5)
  • 赤が「アピタ岡崎北店」(岡崎市日名北町4-46)
  • 緑が「ZENT岡崎インター店」(岡崎市大平町堤上1)

岡崎城下家康公夏まつり花火大会について

岡崎城

菅生まつりの奉納花火から

岡崎花火大会(岡崎城下家康公夏まつり花火大会)は、もともと岡崎にある「菅生神社(すごうじんじゃ)」で8月になると、お祭りの一環で奉納花火が行われていました。

そのため、お御輿が出るなど、神社のお祭りという側面もあるんですね。

ちなみに菅生神社では、毎年「菅生まつり」として以下の行事が行われています。

日にち時間イベント・祭典
7月19日17:00宵宮祭典(本殿)
17:40子供奉納花火(境内)
19:00手筒奉納花火(境内)
7月20日14:00例大祭(本殿)
8月5日14:00菅生祭祭典(本殿)
14:45船魂祭(鉾船)
15:00各町練込開始(中央緑道~境内)
15:30手筒奉納花火(境内)
18:30花火奉揚場の清祓(鉾船)
18:50鉾船神事奉納花火(鉾船)

三河花火の伝統が息づいている

また岡崎花火大会が他とは違うのは、「三河花火」の伝統が今に息づいているということ。というのも、岡崎の地域は徳川家康の生まれ故郷。江戸時代には幕府との強い繋がりがありました。

徳川家が天下統一を果たし江戸時代となり、いくさの道具だった「火薬」は徳川家が独占することになりました。火薬の製造と管理を任されたのが当時の三河藩、今の岡崎市一帯だったんです。

この火薬の技術を生かして花火づくりが始まり、独自の「三河花火」の文化が育って行ったんですね。今も岡崎一体は花火の生産が盛んなのは、特権的に火薬を扱ってきた歴史があるからなんですね。

家康公ゆかりの地を楽しんで

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の時期の岡崎市はお祭りの期間というこもあり、あちこちでイベントが開催されています。花火見物も楽しいですが、出来れば早い時間から街中を探索するのも楽しいですよ。

場所取りした後にお祭り見学もよし、花火の歴史を学びに行くのもよし、ですね。

徳川家康公の地元という事もあって、徳川の歴史に触れる良い機会かも知れません。ぜひ早い時間から岡崎市へいって、三河の歴史を楽しんでくださいね。