八十八夜の意味とお茶摘みをする由来とは?2017年はいつ?

最終更新日: | 日本の習慣・行事 | , , ,

本の季節は移り変わりが大きく、春・夏・秋・冬だけでは足りないほど。そこで昔の人は細かな季節を表す言葉を使い、日常生活に活用してきました。

そんな言葉の一つに八十八夜がありますが、言葉だけではどの季節なのかよくわかりません。さらに八十八夜はお茶摘みの季節とも言われますが、どうしてそのように言われるのでしょうか。

そこで、今回は、
・八十八夜とは?
・2017年の八十八夜はいつ?
・八十八夜にお茶摘みをする由来
・他にもある八十八夜の風習

…について、それぞれまとめてみました!

スポンサーリンク

八十八夜とは

日本独得の気候に合わせて

八十八夜とは雑節(ざっせつ)の一つで、立春から数えて88日目を指す言葉。八十八夜をはじめとした雑節は、「二十四節気」を補うものとして誕生した日本独自の暦なんですね。

二十四節気(にじゅうしせっき)とは一年を二十四分割した暦ですが、もともと月の満ち欠けを元にした「太陰暦」を補うために使われていたもの。というのも太陰暦は中国発祥の暦の為、日本の季節とのズレがあったからです。

しかし二十四節気もまた中国発祥だったため、これだけでは日本独自の気候に当てはまらない部分も。それを補ったのが雑節で、八十八夜も独自の気候を表した言葉なんですよ。

霜に注意!

八十八夜を使った言葉には、
「八十八夜の別れ霜」
「八十八夜の泣き霜」

というものが。

これは八十八夜の時期にが発生しやすく、警戒するよう呼びかけているものです。

この時期は昼間は暖かい一方で夜はまだ冷えるため、霜が降りやすい最後の時期と重なります

霜は地表の植物や土などに細かな氷がつく現象で、冬の朝によく見られる風物詩。一方で農作物に霜がついてしまうと、枯れてしまうなどの被害が出てしまいます。

そこで、八十八夜という雑記を用いて、霜への警戒を農家に呼びかけたと言われているんですね。

2017年の八十八夜はいつ?

立春から数えて八十八日目

八十八夜は、「立春を1日目として数え、88日目に当たる日」の事。

名称に「夜」と付きますが、これは月の満ち欠けを基準にしていた「太陰暦」の名残から。そのため現在では、立春から数えて88日目全体を指す言葉となります。

目安となる立春ですが、その年によって日にちが変わるもの。そのため八十八夜もその年によって、日にちが変わります。

2017年の立春は2月4日。ここから88日後とすると、2017年の八十八夜5月2日となります。

スポンサーリンク

八十八夜にお茶摘みをする由来は?

新茶のベストタイミング!

「夏も近づく八十八夜~」と歌う、「茶摘み」という歌を習った記憶はありませんか?

この歌にもあるように、八十八夜にお茶の葉を摘んで新茶を作る風習があります。

というのも、この時期は、冬から春にかけての栄養を蓄えた美味しいお茶の新芽が伸びる時期。またお茶の葉は霜に弱いため、霜が少なくなるこの時期が新茶を摘むベストタイミング

そのためお茶の名産地である静岡京都・宇治では、お茶摘みのイベントが行われるんですよ。

ただし、現在の茶摘みの時期に照らし合わせると、八十八夜は関西地方が茶摘みにぴったりの気候。そのため静岡よりも寒い地方では、八十八夜よりも遅れて新茶を作ることもあります

不老長寿のありがたいお茶

八十八夜の新茶が昔から愛飲されたのには、美味しさ以外にも理由があります。

それは「八十八夜に摘んだ新茶を飲むと、不老長寿の効能がある」というもの。

実際、新茶はカテキンなどの栄養が豊富で、脂肪燃焼効果抗酸化作用が期待できます。

不老長寿とまではいきませんが、栄養たっぷりの新茶は体に嬉しいお茶でもあるんですよ。

八十八夜のその他の風習は

農作業を始めよう

八十八夜を過ぎると霜の心配が減るため、農作業をはじめる風習がありました。

あらかじめ育てていたを畑に植えたり、田植えの下準備である苗代(なえしろ)を作ったり。また八十八という字を組み合わせると「米」になるため、農家にとって特別な日とする考え方も。

更に末広がりに繋がる「八」が二つ重なる縁起の良い日として、お祭りを行う地域もあるんですよ。

大漁の目安にも

農業ばかりが注目される八十八夜ですが、漁業でもこの日は重要な日

瀬戸内海周辺の漁師の間では、八十八夜は大漁の目安となる日として珍重されています。

また沖縄では、トビウオ漁が開始される目安が八十八夜。気候も暖かくなるため、海中の魚も美味しくなる季節なんですね。

とびっきりの新茶を

八十八夜は霜に注意すると共に、農作業を始めるきっかけとなるもの。農家にとって大事な日であり、一つの目安でもあるんですね。

なにより美味しい新茶となる、茶葉を積み始める季節でもあります。この日に摘んだお茶をすぐに味わうことはできませんが、早い時期に摘んだ新茶は5月頃に登場。

せっかくなので、八十八夜に美味しい新茶をゆっくりと味わいたいですね!

スポンサーリンク

おすすめ記事

関連記事

十三参りで人気の高い有名な神社・寺院は?関西を中心にご紹介!

関西では七五三と並んで、子供の成長を願う行事として盛んなのが十三参り。 数え年13才の子供が、

記事を読む

寒露の意味とは?2017年はいつ?この時期の食べ物もご紹介!

日本は四季の移り変わりが美しく、その季節内でも日ごとに細かな変化が見られます。 特に秋は一日ご

記事を読む

小暑(しょうしょ)の意味は?2017年はいつ?その時期の食べ物には何があるの?

日本の季節を表す言葉は色々とあり、中にはあまり馴染みのない言葉もあります。 そういった言葉はカ

記事を読む

啓蟄(けいちつ)の意味とは?2017年の啓蟄の日はいつ?

カレンダーを眺めていると、時々見慣れない言葉が書いてあって、「あれ?」と思うことがないでしょ

記事を読む

定番曲から驚きの曲まで!盆踊りの曲をご紹介!

お盆の時期になるとどこからか盆踊りの音色が流れ、耳にする機会も多いのではないでしょうか。

記事を読む

つるし雛の由来!お飾りに込められた意味とは?

3月3日の桃の節句には、雛人形を飾ってお祝いしますよね。 その周囲に、天井から飾り物をつる

記事を読む

端午の節句に粽(ちまき)や柏餅を食べるのは何故?由来は?

5月5日は「子どもの日」ですが、端午の節句でもあります。 もともと、菖蒲やヨモギを軒

記事を読む

喪中はがきはいつまでに出したら良い?送る相手の範囲は?

年賀状の時期になると確認が必要になるのが、喪中はがきが届いているかどうか。間違って喪中の方に

記事を読む

お彼岸の由来とは? 2017年春・秋のお彼岸はいつ?

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言われる言葉です。 厳しい残暑や寒さも、お彼岸の頃には和らい

記事を読む

住吉大社の初詣2017年の混雑予想!おすすめの参拝時間は?

神社・寺院がとても多い関西ですが、特に大阪では初詣と言えば「すみよしさん」と答える人が多いん

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

柊(ひいらぎ)の花言葉や花の特徴。セイヨウヒイラギとの違いは?

クリスマスシーズンになると、ギザギザの葉っぱと赤い小さな実の組

色により違う!「菊」の花言葉とは?プレゼントに贈ってもいいの?

日本を代表する花と言えば、桜の名前がよく挙げられます。

百日紅(サルスベリ)の花言葉や名前の由来とは?開花時期はいつ?

https://youtu.be/uEdb3Gig5qg 夏に咲

月下美人の花言葉や名前の由来。開花時期や花の特徴は?

花屋やガーデニングで見かけるお花は、名前が分からなくても美しい花ばかり

赤ちゃんの動物園デビューはいつからがいい?気を付けることは?

わが子には様々な体験や経験を通じて、心豊かな人間に成長して欲し

→もっと見る

スポンサーリンク

PAGE TOP ↑